[本文]

国・地域名:
ロシア
元記事の言語:
英語
公開機関:
ロシア連邦政府
元記事公開日:
2016/06/20
抄訳記事公開日:
2016/07/29

スコルコボの現状

Meeting of the Board of Trustees of the non-profit Foundation of the Centre for the Development and Commercialisation of New Technology

本文:

ロシア連邦政府の2016年6月20日付発表では、スコルコボの建設・運営母体である「新技術開発・実用化センター発展基金(通称「スコルコボ基金」)」の評議員会会合冒頭でのメドヴェージェフ首相の発言内容を伝えているところ、概要は以下のとおり。

スコルコボは、研究センターや新しい住宅棟が立ち並ぶ成熟した都市である。スコルコボ計画はロシアで最大のイノベーション・プロジェクトである。同プロジェクトが完成すれば、スコルコボは世界水準の大型施設の一つとなるだろう。進出企業の数は増えており、全体で約1,500社が参入し、約1万8,000件のハイテク雇用を創出している。スコルコボ計画参加者によるアイデアは国際的にも認知され、著名な専門フォーラムで賞も受けている。スコルコボ基金が開発したエコシステムは、研究者と起業家が一体となってアイデアを事業化するのに役立っている。

スコルコボでのプロジェクトによる収益は継続的に増加している。進出企業全体では805億ルーブルに達している。2015年は800件以上の知的財産権登録出願をしており、その半数以上がスコルコボの専門機関を通じて申請された。

昨年のスコルコボに対する投資は前年の約3倍となり、約150億ルーブルであった。この資金はスコルコボ・イノベーション・センターのインフラだけでなく、ロシア国内で活動しているスコルコボ進出企業に対しても投資されている。

上記のような取り組みは国際的にも好ましい成果を上げている。スコルコボ進出企業の10%以上が世界市場で製品の販売を開始しており、中国その他の諸国からのベンチャー・パートナーが新規参入している。

スコルテック(スコルコボ科学技術大学)は国家技術イニシアチブの下で、関連する専門テーマに関するコンサルタントおよびインテグレータとしての重要な役割を担っている。

スコルコボ基金では中国に駐在事務所を開設することを決定した。また今秋にはスコルコボで「国際サイエンスパーク・イノベーションエリア協会(International Association of Science Parks and Areas of Innovation)」の第33回世界大会を開催する。

[DW編集局]