[本文]

国・地域名:
ロシア
元記事の言語:
英語
公開機関:
ロシア連邦政府
元記事公開日:
2016/06/24
抄訳記事公開日:
2016/08/03

国家技術イニシアチブ(NTI)実施における大学のポテンシャル

Universities’ potential in implementing the National Technological Initiative

本文:

ロシア連邦政府の2016年6月24日付標記発表では、同日開催の大統領付属ロシア経済近代化・イノベーション発展評議会の幹部会合におけるメドヴェージェフ首相の冒頭演説の内容を報じている。概要は以下のとおり。

前回の会合において政府は、国家技術イニシアチブ(NTI)の展開に向けた基本的方策を決定した。その重要な推進手段となるのはロシアの技術振興に関するロードマップであり、4つ(AutoNet、AeroNet、MariNet、NeuroNet)が走っている。政府は、これらロードマップに基づいて準備された一連の文書をちょうど検討し終えたところである。プログラムの策定、プロジェクトの採択とそのモニタリング、政府の支援方式についての基準を承諾した。今年のNTIプロジェクトに対する助成金は80億ルーブルである。

ロシアの大学は伝統的にアイデアが集積する場所であり、現在ますます多くの若手研究者や優秀な人材が集まる場となっている。最も重要なのは、人材、つまり専門家の確保、それから、インフラの整備である。近年、大学は学際的な特色を帯びてきており、だからこそ、産学間の連携を促進し、絶えず交流をアップデートしていくことが必要不可欠である。

ここ数年、大学の研究能力向上に向けた取り組みを行っている。大学は、ハイテク生産ラインの構築、外国の科学者の取り込み、ロシア学術界のポテンシャルの全面的な活用、最新インフラの形成などに協力して当たることになる。政府はこの目的でのファンディングを実施しており、これからも継続して実施する。

いくつかの大学にはすでにイノベーション環境が深く根付いている。これら大学は成果を上げており、需要が見込まれる製品・技術の開発に関与すべきである。

[DW編集局]