[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2016/06/23
抄訳記事公開日:
2016/08/04

Industrie 4.0は何が出来るか?

Was bedeutet Industrie 4.0 in der Praxis?

本文:

シュットガルトおよびドルトムントのコンピタンスセンターがデジタル化に伴う変革について研究を行うことをシュッテ次官が発表。これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

Industrie4.0が労働組織、サービス、物流に与える影響について、シュットガルトおよびドルトムントの新しい二つのコンピタンスセンターにおいて研究される。これは、ベルリンで開催された、政界、産業界、アカデミア、市民団体が参加する会議「生産研究2016」においてシュッテBMBF次官が「デジタル時代における生産」というテーマに関して発表したもの。

シュットガルトにおいてはフラウンホーファー研究所およびシュットガルト大学の協力を得て、産業活動のデジタル・トランスフォーメーションの研究を行う“Future Work Lab“がスタートする。これに対しドルトムントではドルトムント工科大学およびフラウンホーファー研究所のイノベーション・ラボ「物流のハイブリッド・サービス」がサービスのデジタル化に関する研究に注力する。産業界、特に中小企業への研究成果の移転も両コンピタンスセンターの中心的課題となる。2019年までにBMBFから総額1,500万ユーロが支出される予定である。

シュッテ次官は「生産のデジタル化はドイツの中小企業にとって大きなチャレンジである。密接な産学連携による研究開発がなければ、生産、サービス、労働の現場における差し迫った変革を成功裡に克服することはできない」と語り、「BMBFはこのため企業のデジタル・ネットワーク化に関する研究に目標を定めて助成策を講じ、特に企業における研究成果の実用化を支援し、アイデアからイノベーションを生み出していく」と続けた。

二日間にわたって開催される「生産研究2016」会議の第一日目は未来の生産技術、軽量構造、電気自動車、組み立て等のテーマを取り上げる。これと並び「中小企業のためのイノベーション」というテーマとも取り組む。同時に開催される展示会では数多くの研究プロジェクトの最新成果が紹介される。第二日目はIndustrie 4.0 が主テーマとなる。2011年以降、BMBFはこの領域における研究プロジェクトを総額約4億ユーロで支援してきた。2016年には更に、システムのリアルタイムネットワーク化および生産における新しいビジネスモデルの創出に関する問題を研究する助成イニシアティブが続くことになる。

[DW編集局]