[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
共同研究センター(JRC)
元記事公開日:
2016/07/14
抄訳記事公開日:
2016/08/22

欧州委員会、EU原材料スコアボードを発表

Scoreboard depicts the state of play of raw materials in the EU

本文:

欧州委員会共同研究センター(JRC)の2016年7月14日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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欧州委員会は2016年7月14日、「EU原材料スコアボード(EU Raw Materials Scoreboard)」を発表した。スコアボードでは、EUで原材料の持続可能な供給を維持するために、供給元の多様化や域内生産の状況改善、および循環利用がカギとなることが示された。また、欧州では何百万人分もの雇用が原材料にかかる市況とその可用性に左右されるため、EUは、将来の採鉱ポテンシャルや拡大する技術不足、イノベーションの必要性および現状における輸入への依存性に対処しなければならないことが提言された。

「EU原材料スコアボード」は、EUの原材料部門の現状を評価するもので、この部門に関連した課題とビジネスチャンスを特定し、雇用および成長を含めたEU経済に対して原材料が持つ重要性を強調している。

評価指標は2年ごとに発表され、EUの原材料政策で関心の対象となっている5つの主要な分野(国際情勢、競争力およびイノベーション、採鉱にあたっての枠組み条件、循環型経済とリサイクル、社会・環境面での持続可能性)の状況を説明している。

スコアボードは、原材料に関する欧州イノベーション・パートナーシップ(European Innovation Partnership:EIP)のイニシアティブであり、欧州委員会の域内市場・産業・起業・中小企業総局および欧州共同研究センター(JRC)が作成にあたっている。

EIPは、原材料に関する課題への革新的なアプローチについて欧州委員会およびEU加盟国にハイレベルな指針を示し、先進技術の採用を促すため、2012年に開始された。

[JSTパリ事務所]