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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 米国科学振興協会(AAAS)
- 元記事公開日:
- 2016/06/16
- 抄訳記事公開日:
- 2016/08/22
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中国の研究開発投資、数年後に米国を超える勢い
- 本文:
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2016年6月16日付の米国科学振興協会(AAAS)の標記発表の概要は以下のとおりである。
経済協力開発機構(OECD)が作成したデータによると、2019年ごろまでに中国が研究開発投資の領域で米国を超えると予想されている。
OECDデータによると、韓国では過去20年間に国民総生産に占める研究開発投資の割合が倍増して、2014年には4.29%に達し、投資総額は720億ドルとなっている。中国は国民総生産に占める研究開発投資の割合が3倍以上となり、2014年は2.05%に達している。
それに対して米国は2013年に研究開発に4,570億ドルを投じ、国民総生産に占める割合は2.74%であった。米国の研究開発投資は今後フラットか減少が予想され、2019年までには中国に追い越されると、AAASは分析している。
OECD主要34か国では1985~2013年の期間に全般的に見て基礎研究に対する投資は4倍になっている。基礎研究は応用研究と異なり、時間をかけて予期せぬイノベーションを生じさせる基礎科学における進歩に重点を置く。応用研究は目標を設定して短期間の完成を目指す。中国のような国が個別に評価される場合、基礎研究の重要性に対する見方は大きく異なる。中国では製造技術が経済を牽引し、基礎研究は2013年の研究開発投資の4.7%である。ちなみにOECD諸国の平均は17.3%である。
[DW編集局+JSTワシントン事務所]