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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 大統領府
- 元記事公開日:
- 2016/06/29
- 抄訳記事公開日:
- 2016/08/29
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アメリカ、カナダ、メキシコが気候変動、クリーン・エネルギー、環境問題に関する新たな共同行動計画を発表
North American Climate, Clean Energy, and Environment Partnership Action Plan
- 本文:
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2016年6月29日付のホワイトハウスの標記報道発表の概要は以下のとおりである。
米、カナダ、メキシコの北米3か国首脳は2016年6月29日にカナダのオタワで会談し、気候変動、クリーン・エネルギー、環境問題に関する共同行動計画を発表した。計画の概要は以下のとおりである。
●クリーンで安全なエネルギーの推進
・クリーン・エネルギー、及び再生可能エネルギーなどのエネルギー資源統合を促進する。
-再生可能エネルギー、原子力、炭素回収・貯留技術、エネルギーの効率化による需要削減などにより、北米で2025年までにクリーン発電50%を目指す。
-国境をまたぐ送電プロジェクトの展開を支援する、など。・エネルギー効率を改善する。
・クリーン・エネルギー・イノベーションを促進し、エネルギー情報に関する協力を推進する。
・北米電力網の信頼性、復旧力、安全性を強化する。●短寿命気候汚染物質の削減
・石油・ガス・セクターにおけるメタン排出を削減する。
-2025年までに石油・ガス・セクターにおけるメタン排出を40~45%削減する、など。・黒色炭素(煤煙)を削減する。
・ハイドロフルオロカーボンを削減する。●クリーンで効率的な輸送の推進
・自動車によるエネルギー消費、温室効果ガス及び大気汚染物質の排出を削減する。
・環境にやさしい貨物輸送の優れた実施例を支援する。
・船舶による排出を削減する。
・国際民間航空機関(ICAO)を通じて国際航空輸送による排出を削減する。●自然の保護と科学の振興
・伝統的な知識やジェンダー視点の取り込みを促進する。
・生物多様性の保存と持続可能な活用を主流に組み込む。
・モナーク(大型のチョウ)とその生息地を保存する。
・渡り鳥とその生息地を保護する。
・その他●気候変動への取り組みにおける世界的なリーダーシップの発揮
・パリ協定の実行を支援する。
・各国の気候変動への適応努力と回復力を強化する。
・G-20による強力な行動を促進する。
・その他 [DW編集局+JSTワシントン事務所]