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- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国防科学技術研究所(Dstl)
- 元記事公開日:
- 2016/06/27
- 抄訳記事公開日:
- 2016/08/30
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ポートンダウン(Porton Down)に関する真実
- 本文:
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国防科学技術研究所(Dstl)の2016年6月27日付標記発表の概要は以下のとおり。
ポートンダウン(Porton Down)では最新の科学技術の発展により、軍事・民事の両面で恩恵が得られることを確保するための研究を行っている。国家安全保障上の理由からその多くが機密扱いになっており、必然的にポートンダウンさらにはDstlが実行する広範な業務に関して多くの神話や誤解が生じているので、現状の概要を以下に述べる。
・生物・化学兵器
英国の生物・化学兵器プログラムは1950年代に廃止されている。それ以降、ポートンダウンでは常に拡大し続ける生物・化学兵器の脅威に対する効果的な防衛手段の開発を行っている。効果的な医学的防衛手段の開発と試験を進めるため、ごく少量の生物・化学薬剤を生産している。それらは安全に保管されており、不要になった時点で安全に処分される。
・動物試験
英国および英国軍の安全で効果的な防護策は、現状では動物の利用なくしては達成できない。またDstlが開発した製品や製法はNHS(国民保健サービス)でも活用されている。たとえばDstlの研究では、事故の負傷者が病院に運ばれるまでの間に特定の血液製剤を投与することで救命に役立つことを最初に立証した。
Dstlでは動物試験の件数を減らす取り組みをしている。使用される動物の数を減らす(reduce)、動物による試験法を限定する(refine)、動物を使用しない試験で代替する(replace)という「3つのR」が試験プログラムの必須条件となっている。
・ヒトボランティア
1916年以降、2万人以上のボランティアがポートンダウンでの研究調査に参加している。彼らの関与なくしては、高度に効果的な防護服や医学的防衛手段の開発はできなかった。ボランティア・プログラムは常にその時代の最高の倫理基準に則って運用されている。現在も装着が容易な防護装備の作成や優れた訓練方法の開発のためにヒトボランティアによる試験を実行している。このような試験は国内外で認められたあらゆる倫理基準に準拠している。
[DW編集局]