[本文]
-
- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦経済エネルギー省(BMWi)
- 元記事公開日:
- 2016/07/20
- 抄訳記事公開日:
- 2016/09/02
-
ベンチャー・キャピタルの増額
- 本文:
-
連邦経済エネルギー省(BMWi)と欧州投資基金(EIF)によるスタート・アップ向けのリスクキャピタルが増額されることになり、これに関してBMWiは概略下記のような報道発表を行った。
欧州復興計画(ERP)/EIF(European Investment Fund)のフォンド・オブ・フォンズおよびEuropean Angels Fondに対して10億ユーロの資金を増額する。この計画のパートナーである欧州投資基金およびERP-Special Fundは特に需要の多いスタート・アップの資金調達プログラムに10億ユーロを上乗せし、27億ユーロの資金を用意した。3月にスタートした成長融資に関する資金と合わせ、約32億ユーロがスタート・アップスやハイテク企業等の成長ポテンシャルの高い企業の支援のために用意される。
ガブリエル連邦経済大臣談:「ドイツはより多くの、若い、革新的な技術に依拠した企業を必要としている。デジタル化が進む世界において、これらの企業はイノベーションの推進力であり、経済構造の近代化を進め、雇用を生み出す触媒となる。スタート・アップの収益構造を活力あるものとする状況を造り出すためには、ベンチャー・キャピタルへのアクセスを容易にすることが重要である。これはドイツにとって最優先課題である。今回資金枠を10億ユーロ上乗せすることによって、ドイツにおける新しい起業時代を迎えるという目標に更に一歩近づいたことになる」。
Pier Luigi Gilibert欧州投資基金CEOはこの10億ユーロの増額資金によってBMWiと共に急速に成長する中小企業に目標を絞って、その投資プロジェクトを支援することができる、としている。
ERP/EIFフォンド・オブ・フォンズは2004年のスタート以降、技術をもった企業に早期・成長段階で投資するベンチャー・キャピタル基金へ参画し、スタート・アップへの資金調達に関して重要な役割を果たして来た。同じくERP/EIF成長融資の資金を受けたEuropean Angels Fondは、経験豊富なBusiness Angelsを選んで共同出資することでこれを補完してきた。キャピタルの総額は成長融資のための資金と合わせ、32億ユーロとなる。投資は常に他の民間投資家と共同でなされるため、今回の措置が大きなレバレッジ効果を発揮することになる。
[DW編集局]