[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2016/06/08
抄訳記事公開日:
2016/09/08

国家自然科学基金委員会(NSFC)の第13次5カ年計画を正式発表

自然科学基金委“十三五”发展规划正式发布

本文:

2016年6月8日付の「中国科学報」ネット版は、「国家自然科学基金委員会の第13次5カ年計画を正式に発表した」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。

国家自然科学基金委員会は6月14日、国務院新聞弁公室による定例会で、「国家自然科学基金委員会の第13次5カ年計画」を発表した。国家自然科学基金委員会の高文副主任は同計画の概要を紹介した。

「国家自然科学基金委員会の第13次5カ年計画」では、2つの大きな目標が設定されている。
一つ目の目標は、基礎研究において、先進国と併走する以下三つのステップである。
・2020年までに科学研究のインプット、アウトプットの総量が先進国と比べてもほぼ同じレベルとなり、分野領域が更に健全化し、イノベーション型国家の世界の仲間入りを実現するための科学的基盤を構築する。
・2030年までに中国の研究者が世界の科学の発展に対して、他の先進国と同様にマイルストンのような研究を増やし、科学研究を先導する中国学派を形成し、イノベーション型強国の仲間入りを実現するための基礎を構築する。
・2050年までに基礎研究において、独創性を強化し、科学技術先進国と同様に世界の科学に重大な貢献をする。

二つ目の目標は、卓越した研究資金機構に向けて努力することである。常に管理体制をより完備にし、評価審査制度の公平性、管理マネジメントの効率化、支援体系の多様化、世界一流の管理などを目指す。

本計画では、バランスを配慮した分野領域の配置に基づき、118の優先分野と16の総合融合領域を指定した。1986年に設立された国家自然科学基金委員会では、過去30年の間に、資金投入額が8000万元から248億元(約4000億円)に増加した。いかにに研究基金を効率的・効果的に管理するかは変わらぬ課題である。

[JST北京事務所]