中国科学報7月28日付けの本記事の概要をまとめる。

最近出版された「ネイチャー」誌の「Nature Index 2016 Rising Stars」ランキング（以下、「ランキング」という）によると、世界で研究成果の創出が最も速く上昇する100機関のうち40を中国が占めている。中国は世界的に高いレベルの研究成果の創出を先導しているということが示された。

本ランキングは、短期間でハイレベルの論文数が大幅に増加した研究機関をハイライトする趣旨である。ランキングは、2012～2015年間でネーチャーファミリー68誌に投稿された約8000機関の論文を対象に、Nature Indexを基準に算出された。

今回、中国の機関数が各国の中で1位となり、米国（11機関）、英国（9機関）とドイツ（8機関）と次いだ。中国の40機関のうち、24機関が2012年以降50％以上の増加率を遂げたという。また、ランキング上位の8位までは、中国科学院（CAS）、北京大学、南京大学、中国科技大学などの8つの中国の大学・研究機関が占めた。

Nature Indexの創始者であるDavid Swinbanks氏は、今回のランキングを踏まえて、「中国はイノベーション型国家と世界の科学技術強国へ邁進している。R＆D投入も継続的に増加し、暫くの間ではこの状況が続くではないか」と評価した。

[JST北京事務所]