[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2016/08/17
抄訳記事公開日:
2016/09/27

中小企業 + ネットワーク=イノベーション

KMU + Netzwerk = Innovationen

本文:

中小企業が地域のパートナーと共に研究プロジェクトを実現しやすいように、連邦教育研究省(BMBF)は助成策を講ずることとし、概略下記のような報道発表を行った。

急速にデジタル化が進むと中小企業にとって必要なイノベーションを独力で成し遂げることが難しい場合がある。新しい可能性のある市場を切り開くためにプロセス、製品、サービスさらにはビジネスモデルをも新しくすることを求められることがある。既にイノベーション戦略を展開し、その経験や能力をシェアしている企業や、大学、または研究機関と直接あるいは地域クラスターと密接に結び付いていることは大きな助けとなる。BMBFはネットワークおよびクラスターにおける新しい応用指向型の研究開発プロジェクトへの中小企業の参画を助成していく。

ヴァンカBMBF大臣は「中小企業が研究およびイノベーションにより強く取り組むことを望んでいる。今回の助成策は特にこれまで開発関連の専門家を有していなかった中小企業を対象としている。これら中小企業が地域のパートナーと協力することで新たなイノベーションの可能性を切り開き、共同で研究をベースとした解決策を開発していくことができる。目標は研究開発する中小企業の基盤を拡大していくことである」と語った。

新助成プログラム(KMU-NetC)」では研究開発プロジェクトを振興するが、テーマは限定しない。プロジェクトは既存のネットワークやクラスターによってコーディネートされ、少なくとも2つの中小企業が参加することが条件となっている。この新助成プログラムは当面2年のパイロットフェーズで行われる。

KMU-NetCはBMBFの新コンセプト「中小企業優先―中小企業におけるイノベーション推進に関するBMBFの10ポイント・コンセプト」の一環である。BMBFはこれによって新しいアイデア、応用性、ビジネスモデル創出を推進し、中小企業における研究成果およびソリューションの幅広い普及および利用の推進を目指す。

[DW編集局]