英国宇宙庁の2016年7月26日付標記発表によると、英国宇宙庁は英国からの弾道（軌道に乗らない）宇宙飛行および小型衛星打ち上げに関する予備研究のファンディングに115万ポンドを投資する。概要は以下のとおり。

2015年の国家宇宙政策では英国に宇宙基地を創設するという政府の目標を明らかにした。2016年2月には、英国で商業的に実行可能なサービスの導入と運用に関連した課題の研究を行い、これらのサービスを行うにあたり技術的に重要な開発項目を特定する目的で、産業研究プロジェクトの提案募集が行われた。その結果5件のプロジェクトで次のようなテーマについての研究が実施される。

・安全な商業運用に関する規制環境の検討と構築
・商業的に実行可能な英国宇宙基地の運用モデル作成
・英国からの小型衛星打ち上げに関する市場需要の定量的把握
・打ち上げシステムおよび弾道宇宙飛行システムに関わる英国の高価値サプライチェーンの成長可能性についての分析、およびそれらのサプライヤーとの連携
・打ち上げシステムおよび弾道宇宙飛行システムを支援する技術および事業のロードマップ策定
・海外の打ち上げシステムおよび弾道宇宙飛行システムを英国での運用に適用する方法とそれが上記に及ぼすインパクトについての詳細な検討

5件のプロジェクトでは上記テーマの様々な側面を網羅する提案を行い、プロジェクト間で各種多数の技術・産業・市場シナリオを検討する。これらプロジェクトチームは産業界の入札企業によるマッチング・ファンディングを受ける。

[DW編集局]