[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2016/07/28
抄訳記事公開日:
2016/10/05

中国科学院、上海市政府は量子情報研究と成果転化の推進において提携関係を強化

中科院与上海深化院市合作-将共推量子信息科学研究和成果转化

本文:

2016年7月28日付の「中国科学報」ネット版は、「中国科学院と上海市政府は量子情報研究と成果転化の推進において、提携関係を強化する」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。

中国科学院(CAS)・上海市提携座談会及び調印式が7月26日に開催された。中国科学院と上海市は、量子情報国家実験研究開発プラットフォームの構築を通じて、共同で量子情報研究と成果の転化を推進する。

中国科学技術大学の潘建偉副学長は、量子情報技術発展の戦略的意義、国の戦略的研究テーマの設定、量子情報技術の発展状況、技術移転の見通し等を紹介した。その後、科技大万立駿学長と、上海市浦東新区、上海市科学技術委員会及び上海市発展改革委員会の関係者が、上海市で量子情報技術の研究及び応用について討議を行った。

上海市の楊雄市長は、「長期にわたって上海市と中国科学院は緊密な協力関係を持ち、各分野で大きな成果をあげた。今後、上海市は量子情報技術の研究開発に全力を尽くし、中国科学院と共同で上海市のグローバルな影響力を持つ科学技術イノベーションシティ及び張江総合性国家科学センターの建設に貢献することを期待する」と表明した。

中国科学院の白春礼院長は、「量子情報技術の研究の協力をきっかけとし、双方の協力を更に強化することを期待している。今後、中国科学院は上海市と共に協力メカニズムを革新し、中国科学院の研究成果と上海市科学技術イノベーションシティ戦略を有機的に合わせて、全面的な戦略的協力を実現するように努力する」と述べた。

調印式では、中国科学技術大学は上海市・浦東新区と協力協議を更新し、共同で量子情報技術が代表する戦略的ハイテク技術の研究開発及び産業の育成を推進する。

[JST北京事務所]