[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
共同研究センター(JRC)
元記事公開日:
2016/08/31
抄訳記事公開日:
2016/10/11

エビデンスに基づく政策形成におけるEUとアフリカ連合の努力

EU and African Union strive to better integrate evidence into policymaking

本文:

欧州委員会共同研究センター(JRC)の2016年8月31日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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2016年8月31日から9月2日にかけてイタリアにある欧州委員会共同研究センター(JRC)の関連施設で開催されるイベントで、欧州とアフリカの研究者および政策立案者が初めて会合する。EUとアフリカ連合が、国際応用システム分析研究所(IIASA)との共催で行うこのエビデンスと政策に関連した能力開発イベントでは、水・エネルギー・食糧安全保障の連鎖に焦点を絞り、参加者らは科学・政策双方の観点から見た場合の制約と要件に対する理解を深め、エビデンスを政策に利用する際の新たなスキルを共同開発するために議論を行う。

イベントは、JRCのヴラジミール・シュハ(Vladimir Šucha)総局長および、アフリカ連合のMarchal De-Paul Ikounga人的資源科学技術担当長官(ビデオ参加)、IIASAのパヴェル・カバット(Pavel Kabat)所長、およびピーター・グルックマン(Peter Gluckman)ニュージーランド政府首席科学顧問(ビデオ参加)の挨拶で幕を開け、続くセッションには、ハイレベルのパネラーとして、パヴェル・カバット所長、ユネスコからフラビア・シュレーゲル氏、英国王立協会Claire Craig科学政策担当官、南アフリカ政府科学技術省Isayvani Naicker国際人財部門チーフディレクターらが参加した。参加者は、水・エネルギー・食糧安全保障の連鎖に関する政策立案時の課題や、どのようなエビデンスが存在するのか、これらの課題に対処する際にさらに必要となることは何か、また政策立案者や研究者が共同でこれらの課題に取り組むための方法などについて話し合った。ヴラジミール・シュハ総局長は、エビデンスを通じて政策立案者に情報を提供する際の課題について基調講演を行った。

このイベントは、アフリカ-EU共同戦略の枠組みに従って実施される。そのメインテーマである水・エネルギー・食糧安全保障の連鎖は、食糧・栄養安全保障および持続可能な農業に関し、EU-アフリカ間の研究イノベーションパートナーシップ確立を目指すという2014年のEUアフリカ首脳会議での決定、および、2015年に採択された世界規模での「持続可能な開発目標」の枠組み、ならびにアフリカ連合の「アジェンダ2063」に沿って選ばれた。

[JSTパリ事務所]