[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
ライフサイエンス局(OLS)
元記事公開日:
2016/08/04
抄訳記事公開日:
2016/10/11

ライフサイエンス管轄の新大臣

New ministers for life sciences

本文:

ライフサイエンス局(OLS)の2016年8月4日付標記発表では、ライフサイエンス分野を担当する各新大臣を発表している。OLSは保健省(DH)と新設のビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)を跨ぐジョイント・ユニットとして引き続き機能する。この分野の各担当は2つの省の大臣が分担する。

DH内では次の2人の大臣が共同でライフサイエンスを管轄する。

●プライア・オブ・ブランプトン卿(Lord Prior of Brampton)、保健担当政務次官
[主管する領域]
・保健省ライフサイエンス産業戦略
・Accelerated Access Review(AAR、NHS患者に必要な革新的薬剤、機器、診断へのアクセスの迅速化を目的とする)
・EU離脱を成功裡に遂行
・バイオ医薬・医療技術産業

●二コラ・ブラックウッド氏(Nicola Blackwood)公衆衛生・イノベーション担当政務次官
[主管する領域]
・ゲノミクス
・データ・デジタル・ヘルス
・新興医療技術

BEIS内ではジョー・ジョンソン閣外大臣がBEISのライフサイエンス産業戦略を管轄する。

●ジョー・ジョンソン氏(Jo Jhonson)大学・科学担当閣外大臣

これに先立ち、ビジネス・イノベーション・技能省(BIS、当時)の2016年7月11日付発表(https://www.gov.uk/government/speeches/life-sciences-a-new-relationship-with-the-european-union)では、ジョージ・フリーマン(George Freeman)ライフサイエンス担当大臣(当時)がライフサイエンス分野におけるEUとの新たな関係構築に関して述べた声明文を掲載している。概要は以下のとおり。

英国経済に毎年600億ポンド強と22万件強の雇用をもたらし、国民保健サービス(NHS)と英国の患者が日常的に依存する製品を提供する、世界トップクラスのライフサイエンス分野は、英国にとって極めて重要である。国民投票直後において、ライフサイエンス分野に対する英国の取り組みやEUとの法的関係に何らの変化も生じていない。何らかの変更の合意に至るにはしばらく時間が掛かりそうである。

政府は2011年に英国の10か年ライフサイエンス戦略を発表しており、このプロセスが英国ライフサイエンス分野に最大の利益をもたらすよう取り組みを続けている。

英国ライフサイエンスの強みの維持・強化に向けて積極的に取り組んでおり、次の3つの優先課題に対処する予定である。
・EU加盟国に対する即時変更事項はなく、英国は依然として全面的な議決権を有する完全なEU加盟国として残っていることを直ちに再確認すること
・EUとの新たな関係構築に関する交渉に先行して、英国ライフサイエンス分野の優先課題を検証すること
・英国が革新的医療製品を設計、開発、市場導入するのに最適な国であるという説得力のある野心的な国内状況を政府がどのように作り出しうるのかについて、検討プロセスを開始すること

[DW編集局]