[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
科技日報
元記事公開日:
2016/10/13
抄訳記事公開日:
2016/10/21

中国科技論文統計の発表:高被引用論文数と世界でホットとなる論文数がともに世界3位に突入

我国论文“高被引”“热点论文”均冲入世界前三

本文:

中国科学技術信息研究所(ISTIC)が、毎年発表している中国科技論文統計の発表が10月12日に行われた。これについて10月12日付科技日報が報じているところ、その概要は以下のとおり。

・総論:2015年、中国発のSCI収録の国際論文は29.68万編(全世界の16.3%)あり、米国に次いで7年連続で世界第2位を保つ。
・被引用の回数は前年より15.7%増加。(※世界第4位)
・高被引用論文と世界でホットとなる論文の数は、共に順位を一つ上げて3位に躍進した。うち、高被引用論文は1.69万編(同12.8%)、ホット論文は495編(同18%)である。(※ ここでの高被引用論文は、トップ1%論文。ホット論文は、最近2年間に発表され、直近2か月に多くの引用がされており、かつ当該分野のトップ1%論文であるもの)
・平均被引用数は8.55回/編で、前年の8.14回より上昇したが、世界平均値の11.5回までには大きな差がある。
・分野別には、化学、農業科学、計算機科学、工学技術、材料学、数学、薬学・毒物学、物理学の8分野はそれぞれ世界2位にあり、環境・生態学、総合類では3位、地学と植物学は4位、生物と生物化学、微生物学は5位である。
・国家自然科学基金委員会(NSFC)支援の寄与率が高い。世界で最も影響力あるジャーナル群で発表された中国の論文8,286編のうち、54.6%はNSFCの支援により生まれた論文である。
・2015年に発表された国際論文の内、7.5万編は海外の研究者との共著論文であり、初めて全体の1/4を超えた。共著者の国別では、米、豪、英、加、日、独が上位6を占める。うち、米国との共著論文は、全共著論文の45%を占める。
・ITER等国際ビッグサイエンスプロジェクトに参与し共著した論文の数が増えている。2015年中国発表の国際論文の中、著者が千人、協力機構が150機構を超えた論文は188編件、著者が百人、協力機構が50機構を超えた論文は451編ある。これらの分野は主に、高エネルギー物理、天文・天体物理、メーター・機器、気象・大気科学、生物学と医薬・保健等である。これらの論文のうち、中国機構が第1著者となるのは36編で、うち35編は中国科学院(CAS)高エネルギー物理研究所である。

[JST北京事務所]