オランダ科学研究機構(NWO)の2016年10月5日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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フローニンゲン大学で研究を続けるバーナード・フェリンガ氏が、2016年のノーベル化学賞を受賞した。フランスのジャンピエール・ソバージュ氏、米国の研究者であるジェームズ・フレーザー・ストッダード氏と共に、分子機械の設計が評価されての受賞である。フェリンガ氏はフローニンゲン大学に勤務しており、オランダ科学研究機構（NWO）の化学委員会（Chemical Science Board）の会長も務めている。2004年には、この分野の研究への貢献が認められ、NWOスピノザ賞も受賞している。NWOは今回の受賞を心から祝福している。

フェリンガ氏は、1978年にフローニンゲン大学で博士号を取得。Shell社に数年勤務した後、1988年にフローニンゲン大学に戻り、有機化学の教授に就任している。オランダ王立芸術科学アカデミーの委員会メンバー（バイス・プレジデントの就任歴あり）であると同時に、NWOの様々なプロジェクトでプロジェクトリーダーも務めている。

3人のノーベル賞受賞者は、世界最小のマシンと言われる分子マシンを設計・製造した。言い換えれば制御下で動く分子を開発したのである。この結果、分子がタスクを行うことが可能になった。ノーベル賞委員会によると、小型化技術がこうした技術革命を可能にしたという。委員会は、これらの受賞者は「化学を新たな次元に引き上げた」と話している。

[JSTパリ事務所]