[本文]
-
- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2016/09/16
- 抄訳記事公開日:
- 2016/11/04
-
プラスチック海賊がドイツの河川を征服
- 本文:
-
海洋科学年における青少年活動「プラスチック海賊」の参加者が河川のプラスチック汚染を計測する。これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。
海洋におけるごみの大部分は河川を通じて到達している。年間最高で1,300万トンのごみが海洋に到達する。しかしforsa社の最近のアンケート調査の結果によると、ドイツ人全体の41%は、包装に代表される日常のプラスチック製品の使用が、海洋のプラスチックごみ汚染を引き起こすものではなく、プラスチック製品使用による海洋汚染の大きな責任はない、あるいはほとんど責任はないと考えている。
全国レベルで河川におけるプラスチック汚染を計測し、この問題に対する一般の関心を高めるための活動「プラスチック海賊‐海はここから始まる」がスタートする。11月中旬まで生徒たちが研究者になり、目の細かい網で河川のマイクロプラスチックをすくい、岸辺のプラスチックを集め、インターネットのデジタル・マップにその結果を記録する。
ヴァンカ大臣は「気候変動、資源乱獲、廃棄物投棄が地球の最大の生命圏を脅かしている。海洋との持続的取り組みに関する方向転換が必要である。このことを「プラスチック海賊」の活動によって若者たちに理解させたい。誰もが、一人一人が海洋を保護するため何かができるはずです」と語った。
ドイツ人の多くは既に海洋保護のために応分の負担をする用意があるとしている。forsaアンケート調査によると86%は、例えば食品メーカーがプラスチック包装の使用を放棄し、環境により優しい、多少高価な代替品に移行するとすれば、そのようなコスト増を受け入れるとしている。また回答者の90%は海洋におけるプラスチック汚染の研究は国によって進められるべきであるとしている。また87%は、プラスチックごみの人の健康に対する影響はまだ十分に知られていない、と考えている。アンケート回答者のほぼ半数(53%)は、多くの化粧品に小さなプラスチック粒子‐いわゆるマイクロプラスチック‐が含まれており、これが海洋に達していることを知らない。BMBFはプラスチックごみの研究を進めるため、2016年6月「環境におけるプラスチック」助成ガイドラインを発表している。
[DW編集局]