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国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)
元記事公開日:
2016/09/01
抄訳記事公開日:
2016/11/11

ロンドンに新設の世界トップクラスの研究所に着任する最初の研究者

First scientists move in to London’s new world-leading research lab

本文:

ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)の2016年9月1日付標記発表の概要は以下のとおり。

3億5,000万ポンドの公的投資を受けて新設された、世界の医学研究の最先端施設の一つであるフランシス・クリック(Francis Crick)研究所に初代の研究者らが着任し業務を開始する。1,250名の研究者が、ガン、脳卒中、運動ニューロン疾患などの疾患向けの薬剤や治療法の開発につながる生物学的プロセスの研究・解明に従事する。ヒトのDNAの2重螺旋の発見に共同貢献した英国の研究者フランシス・クリック卿の名をとって命名された本研究所は、アンダー・ワン・ルーフの生物医学研究機関としては欧州最大で、英国が医学の発見と研究で引き続き世界をリードしていくことに資する機関である。

21世紀の科学ではこれまで以上に分野をまたがる広範な協力が必要である。本研究所では、様々な分野の研究ラボを隣同士に配置し、施設、休憩場所、共同作業場を共有にして、多様なチーム出身の研究者が共同研究を推進できるように特に工夫されている。

医学研究会議(MRC)の国立医学研究所および英国キャンサー・リサーチ(Cancer Research UK)のロンドン研究所等の合併により移動してくる1,250名の研究者を約250名の職員が支援し、いずれも2017年初めまでにはクリック研究所の建物に入る予定である。

本研究所のオープンは、英国の研究予算を実質ベースで堅持するという2015年のスペンディング・レビューの公約、および、(EUのHorizon2020等における研究ファンディングに対する国の保証を約束した)2016年8月の財務大臣の声明を受けた、英国の研究者に対する政府支援の最新の動きである。

フランシス・クリック研究所に関する諸データ
・建物の端から端までの距離が170メートル
・全床面積が9万3,000平方メートル
・地下4階・地上8階(南側)、地上7階(北側)
・部屋数が1,553室(バッキンガム宮殿の2倍)
・2万5,000個のセンサーで温度、明るさ、気圧、湿度を常時監視
・100キロメートル以上の幹線電源ケーブルを敷設

[DW編集局]