[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2016/09/24
抄訳記事公開日:
2016/11/17

中国と英国、上海で生物共同研究機構を設立

中英联合在沪成立生物研究机构

本文:

2016年9月24日付の「中国科学報」ネット版は、「中国と英国、上海で生物共同研究機構を設立」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。

9月24日、中国科学院(CAS)と英国ジョン・イネスセンター(John Innes Centre, JIC)は上海で植物・微生物科学共同研究センター(CAS-JIC Centre of Excellence for Plant and Microbial Science, CEPAMS)を正式に設立した。センターは、中国と英国の両国の世界一流の実験室を組み合わせ、共同で食品安全と持続可能な医療保健等のグローバル・チャレンジに対する優秀な研究成果を助成することを目標とする。

これまでセンターでは、英国ジョン・イネスセンターと中国科学院傘下の二つの研究所(中国科学院遺伝・発育生物学研究所、植物生理生態研究所)の協力プロジェクトとして、中国科学院と英国バイオテクノロジー・生物科学研究会議(BBSRC)の資金援助により、農産物の生産高や植物・微生物の高付加価値製品の研究開発を重点的に推進してきた。同センターによる研究成果の一つとして、コガネヤナギに天然由来の抗がん物質が存在することを発見した。

また、最近では、自然環境研究会議(NERC)、経済・社会科学研究会議(ESRC)、芸術・人文科学研究会議(AHRC)も、中国、英国による共同投資による共同研究センターを設立し、両国の研究・協力を支える共同研究施設は増えている。

英国研究会議(Research Councils, RCs)は英国の基礎・応用研究に対する主要な助成機関で、バイオテクノロジー・生物科学研究会議(BBSRC)、芸術・人文科学研究会議(AHRC)、工学・物理科学研究会議(EPSRC)、医学研究会議(MRC)、自然環境研究会議(NERC)、科学技術施設会議(STFC)、経済・社会研究会議(ESRC)を含む7つの分野別研究会議と各研究会議から構成され、英国のグローバル科学研究、イノベーション、商業的な発展を促すことを目的としている。

[JST北京事務所]