英国宇宙庁の2016年9月13日付標記発表の概要は以下のとおり。

英国宇宙庁はこのほど、英国の宇宙・衛星技術セクターが地球観測におけるその主導的地位を維持し、森林破壊や災害監視などグローバルな課題に対する取り組みを支援するべく、新規支援策を発表した。この支援策には、宇宙から地球を観測するための革新的技術の開発を目的とした英国の企業・大学による200万ポンド相当の新規共同プログラムが含まれる。また新設のオンライン・ポータルでは、企業や大学に対して地球の変動の監視に役立つリアルタイム・高品質の衛星データへのアクセスを提供する。

・衛星技術の開発
衛星技術開発に対する新規ファンディングは、英国宇宙庁に代わり、学界・産業界の世界的な専門家で構成されるコンソーシアム、地球観測計測センター（CEOI）によって運営される。CEOIは今後5年間に産業界による共同投資を含め総額で最大2,000万ポンド相当の地球観測技術プロジェクトの運営を担当し、世界の宇宙セクターにおける英国の競争力維持を確保し、中小企業界の成長を支援し、英国の科学者の指導時役割を維持する。

・データアクセスの向上策
監視データアクセスサービス（SEDAS）のオンライン・ポータルの開設により、英国の誰でもコペルニクス・プログラムによる高品質衛星データへのアクセスが可能になる。衛星応用カタパルトとの協力により英国宇宙庁が資金支援するこのデータアクセス向上策は、軌道上から地球観測することによる産業上および科学上の利益を最大化することで、英国における成長のけん引役を果たす。

[DW編集局]