保健省の2016年9月14日付標記発表の概要は以下のとおり。

国民医療サービス（NHS）の主要な臨床医や大学は、世界級の新規施設や支援サービスの恩恵を受けることになる（※NHSは全国のNHS病院・クリニックで国民に医療を提供するだけでなく自ら臨床研究も行う組織）。これは総額8億1,600万ポンドの5年に亘るファンディング・パッケージによるもので、保健研究への投資としてはこれまでの最大規模となる。

メンタルヘルス研究に対するファンディングは約7,000万ポンドに増額され、認知症研究に4,500万ポンド強、難聴・聴覚障害研究に1,500万ポンド強、抗菌剤耐性研究に約4,500万ポンドが充てられる。

このファンディングでは、国立衛生研究所（NIHR）を経由してイングランド全土の20か所のNHS・大学共同研究に対して助成が行われることになる。これら20か所の生物医学研究センターでは各々、がんや認知症などの広範囲の疾患における画期的な治療法、診断法、予防法、患者のケア法の新規開発を主導している。

[DW編集局]