[本文]

国・地域名:
スイス
元記事の言語:
英語
公開機関:
スイス国立科学財団(SNSF)
元記事公開日:
2016/10/11
抄訳記事公開日:
2016/11/28

NRP 68「資源としての土壌」:プログラム統合の作業を開始

NRP 68 "Soil as a Resource": work starts on programme synthesis

本文:

スイス国立科学財団(SNSF)の2016年10月11日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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2016年秋、資源としての持続可能な土壌利用のためのツールと戦略の開発に焦点を当てた、5つのテーマ別統合に関する作業がスタートする。この作業では、専門家との徹底した協議がカギとなる。各テーマの統合については、異なるステークホルダーの代表から構成されたアドバイザリー・グループが任命され、ステークホルダーのニーズに合わせて研究結果を総合的に捉え、専門家および州・連邦事務局のための具体的なツール、コンセプトおよび戦略を開発していく。こうした統合は、プログラムの目的に大きく貢献すると見込まれており、2018年春には結果が出るものと期待されている。

統合をめぐる背景やその目的、重要性に関する情報は、NRP 68のウェブサイト「Thematic synthesis(テーマ別統合)」で確認できる。5つのテーマ別統合およびそのPIは以下のとおりである。

- 土壌と食糧生産:Raphaël Charles(FiBL:スイス有機農業研究所)、Stéphane Burgos(BFH-HAFL:ベルン応用科学大学農業・森林・食品科学部、BGS)
- 土壌と環境:Frank Hagedorn(WSL:スイス連邦森林・雪・景観研究所)、Andreas Gattinger(FiBL)、Andreas Schellengerger(BAFU:スイス連邦環境局)
- 空間開発における土壌資源:Adrianne Grêt-Regamey(ETH Zurich:スイス連邦工科大学チューリヒ校)、Lukas Bühlmann(VLP-ASPAN:スイス国土計画協会)
- 土壌に関する情報、手法および手段:Armin Keller(アグロスコープ(NABO):土壌監視ネットワーク)、Andreas Papritz(ETH Zurich)、Martin Zürrer(myx GmbH)
- 持続可能な土壌政策を目指して:Felix Walter(Ecoplan)

土壌を持続可能なかたちで利用する場合の課題およびNRP 68で開発されたアプローチは、総合的に統合された文書に記載される。この文書には、プログラムの運営委員会が定めたNRP 68の主要なメッセージを含めて最終的な提言も記されることになっている。文書の発表は2019年春となる予定。

[JSTパリ事務所]