[本文]
-
- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国科学報
- 元記事公開日:
- 2016/10/14
- 抄訳記事公開日:
- 2016/11/29
-
中国、国家科学技術成果移転・転化モデル区の建設を始動
- 本文:
-
2016年10月14日付の「中国科学報」ネット版は、「中国、国家科学技術成果移転・転化モデル区の建設を始動」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。
中国科学技術部は10月14日、発表会を北京で開催し、河北省と寧波市で初の国家科学技術成果移転・転化モデル区の創設を開始することを公表した。
科学技術部イノベーション発展司の張旭副司長は、「国家科学技術成果移転・転化モデル区の建設は地域イノベーション能力を向上させ、科学技術成果を地方企業・産業の発展と結びつけ、地域の科学技術成果転化政策の環境改善等に模範的な役割を果たすこととなる」と語った。
河北・京南モデル区は京津冀(北京市天津市河北省)協同イノベーション戦略の実行を核としている。また、同モデル区は京津(北京市天津市)イノベーションの要素を導入することで、河北省の産業イノベーションのニーズに応える科学技術成果の新たな移転・転化モデルを模索する。寧波モデル区は民間経済の活力を呼び起こし、企業主体で科学技術成果の転化を推進し、民間資本の投入により科学技術成果の転化及び新興産業の育成を促進することを目的としている。
河北省科学技術庁の郭玉明副庁長は、「河北・京南モデル区は2018年までに技術交易額と特許権利化数の倍増を実現し、ハイテク企業が1,000社、科学技術型中小企業が20,000社に達するとこを段階的な目標とする」と表明した。
寧波市の陳仲朝副市長は、「寧波モデル区では、国内・国外の二つの資源と市場を十分に活用し、特にロシア、ウクライナ等の「一帯一路」沿線国及びアメリカ、欧州連合の先進国・地域に向けて、国際科学技術の商業誘致活動を展開して、国際先進的な技術成果の移転・転化と産業化プロジェクトを担う」と述べた。
[JST北京事務所]