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- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)
- 元記事公開日:
- 2016/09/27
- 抄訳記事公開日:
- 2016/11/30
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産業戦略の重要性に関するクラーク大臣の講演
- 本文:
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ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)の2016年9月27日付標記発表では、英国管理者協会(Institute of Directors: IoD)の2016年次総会におけるグレッグ・クラーク(Greg Clark)BEIS大臣の講演内容を報じているところ、概要は以下のとおり。
持続可能な産業戦略に対する明確な取り組みの一環として、安定性と予測可能性を狙う。このところ英国の政治は十分劇的な場面に遭遇しており、ビジネス環境における安定性と予測可能性という英国に対する高い評価を取り戻したい。英国は、科学・イノベーションにおける多大な実績など十分な力を備えているが、そのような力に磨きをかける必要がある。最前線に立ち続けるための研究ファンディングを実施する必要があり、大企業だけでなく中小の専門企業を大幅に取り込んだサプライチェーンにも支援サービスが行き届くようにしなければならない。またビジネスを行う場所としての英国に長期的な信頼をもたらす技術的・法的規準を整備する必要がある。当然ながら、現代の産業戦略は既存の強み同様に将来の潜在能力にも関わるものであり、新たな競争相手や今日どこにも存在していない新たな産業にもオープンである環境の創出を常に心掛けなければならない。
地域ごとに必要とされるものはそれぞれ異なっており、戦略はそれを反映する必要がある。産業戦略を形成する政策や決断の多くは、特定の産業やセクターのみに関わるものではなく、分野横断的なものとなろう。将来の成功をもたらすには、道路、鉄道、ブロードバンド、モバイルなど適切なインフラが必要である。また、若い世代の台頭も必要で、これら世代の若者は競争相手(つまり、前の世代の先輩達)以上に優れた教育を受けている。起業およびイノベーションを明確かつ確実に促進する税制も必要である。
世界は変化しており、英国も変化する必要がある。我々は今グレードアップの世界に入りつつある。物事は改善、変革によって以前より良好な状態になり得る。英国にとってグレードアップの時代である。インフラのグレードアップにより、物理的にも電子的にも最新のスマート接続を保有する。教育・訓練制度のグレードアップにより、将来必要となるスキルを有する人材の恩恵を受けることができる。そのほか、後進地域の市町村の開発・復興におけるグレードアップ、コーポレート・ガバナンスの規準のグレードアップ、政府とあらゆる形態・規模の企業との関係のグレードアップなどがある。
[DW編集局]