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国・地域名:
オランダ
元記事の言語:
英語
公開機関:
オランダ応用科学研究機構(TNO)
元記事公開日:
2016/10/19
抄訳記事公開日:
2016/12/02

産業部門と研究機関が協力するオランダ光学拠点が始動

INDUSTRY AND KNOWLEDGE INSTITUTIONS JOIN FORCES IN DUTCH OPTICS CENTRE

本文:

オランダ応用科学研究機構(TNO)の2016年10月19日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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デルフト工科大学とオランダ応用科学研究機構(TNO)は2016年10月19日、オランダ光学拠点をスタートさせた。このイニシアティブには約20社の中小企業が参加しているが、このうち6社は共同研究開発プロジェクトのパートナーでもある。オランダの光学機器製造企業は、研究機関および政府とのコンソーシアムで力を合わせることにより、世界市場における地位を強化することができる。このイニシアティブは、南ホラント州にあるデルフト市と経済省が支援している。

オランダ光学拠点は、デルフト工科大学、TNO、および衛星や望遠鏡、顕微鏡、計測機器といった高度な光学製品および光学機械製品を開発・製造している多くの企業から構成されている。この拠点は、オランダが光学およびオプトメカトロニクスの分野において科学的にも産業的にも強固なポジションを得ている背景を受けて誕生した。ホイヘンスやファン・レーウェンフックのような先駆者たちのおかげで、オランダはこの分野では何世紀にもわたり強固なポジションを保ってきた。

この拠点では、小規模なコンソーシアムでの新製品開発に力を入れることになっている。このため、独自の研究・生産施設を共有し、優秀な研究者を集めてトレーニングが行われる。拠点パートナーは、共同研究プログラムを開始し、海外でオランダの光学研究と光学産業を紹介するための共同プロモーションを実施していく予定。

オランダ光学拠点のオープンにあたり、医療用光学センサーの応用科学、および半導体産業における微細粒子による汚染の光検出という2つのテーマでワークショップが開催された。また、Focal社のGerard van den Eijkel氏およびAverna社のArnoud de Kuijper氏が、拠点に対する協力について意見を述べた。経済省のLuuk Klomp氏、デルフト工科大学の光学研究グループを率いるPaul Urbach教授も、こうした協力に対する抱負を語った。最後に、TNOのCTOであるJos Keurentjes教授とデルフト工科大学理事会メンバーであるKarel Luyben教授が協力協定に署名し、拠点を正式にスタートさせた。

[JSTパリ事務所]