[本文]

国・地域名:
ロシア
元記事の言語:
英語
公開機関:
ロシア大統領府
元記事公開日:
2016/09/21
抄訳記事公開日:
2016/12/27

戦略的発展・優先プロジェクト評議会の開催

Meeting of Council for Strategic Development and Priority Projects

本文:

ロシア連邦大統領府の2016年9月21日付標記発表では、モスクワで戦略的発展・優先プロジェクト評議会が開催されたところ、同評議会におけるプーチン大統領の冒頭演説の概要は以下のとおり。

今回の評議会の主要議題は、輸送インフラの整備と小規模企業支援策の2項目である。

輸送インフラの整備
道路の質的整備や交通安全の問題はこれまでも多くの措置がとられてきたが、今後もさらなる努力を必要とする。特に交通関連の死亡率の低下は連邦道路のアップグレードによる最も大きな成果であるが、2018年までに交通関連死を10万人あたり10.6人に減らすという目標はまだ達成されていない。

小規模企業・個人事業者の支援
小規模企業の発展はその効果も大きく必要性も高い。2018年までに小規模企業や個人事業者が雇用する人の数を2,000万人に増やす必要がある。長期的には小規模企業における雇用のレベルやGDPに占めるその割合で、企業、それも中小企業が経済のバックボーンになっている国々に追いつかなければならない。主要な小規模企業セクター支援の取り組みに重点を置いて、企業にとって好ましい環境の創出に引き続き尽力しなければならない。

・まず第1に、製造業、ハイテクの小規模企業の振興に注意を払う必要がある。このような企業には、その製品の需要や国有大企業からの発注が保証されるだけでは足りない。品質と競争力を備えた製品の供給ができるように手助けする必要がある。最新装置を企業に提供するリースセンターのネットワークを地方に構築するなどといった、小規模の製造業者に装置、技術、貸付などの利用を可能にする全体的なサポートインフラの創設が必要である。
・第2に、農村地域で企業を発展させるために大きく踏み出す必要がある。それは主として兼業農家に対し、その農産物の販売を支援し、融資サポート等の制度を構築し、また製造業団体への支援を行うことである。
・第3に、サービス業は小規模企業にとって大きなニッチ市場である。この分野で事業を志す起業家向けの、段階ごとの支援システムを全国展開すべくさらなる努力が必要である。

[DW編集局]