[本文]
-
- 国・地域名:
- スイス
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- スイス国立科学財団(SNSF)
- 元記事公開日:
- 2016/11/22
- 抄訳記事公開日:
- 2017/01/12
-
Science Booster チャンネル:研究プロジェクトに対する初のクラウドファンディング・プラットフォーム
Science Booster channel: first crowdfunding platform for research projects
- 本文:
-
スイス国立科学財団(SNSF)の2016年11月22日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
===
クラウドファンディング・プラットフォーム「wemakeit」が、Science Boosterチャンネルをスタートさせる。スイス国立科学財団(SNSF)は、革新的な研究アイデアに対して斬新な支援を確保するものとして、このイニシアティブを歓迎している。Science BoosterチャンネルのイニシエータであるMirko Bischofberger氏とLuc Henry氏は、「このクラウドファンディング・プラットフォームは、若く革新的な研究者に対し、最初の科学的なアイデアを系統的にまとめ、それについてより多くの人々に説明するための機会を提供している。」と、話している。探究心旺盛な研究者は、Science Boosterチャンネルを利用することにより、学術機関に属しているか否かにかかわらず自らの資金を調達し、これまでにない斬新なアイデアを試せるようになる。スイス最大のクラウドファンディング・プラットフォームで実施されるこの新規イニシアティブは、Gerbert Rüf Stiftungの支援を受けており、プラットフォームで集まった資金は倍増されることになる。
SNSFは、若手研究者を奨励するというSNSFの重要な目標の一つに合致することから、このScience Boosterチャンネルのスタートを歓迎している。クラウドファンディングにより小規模な短期プロジェクトに資金提供することにより、研究者が起業家としての活動を初めて実体験することが可能になるとしている。また、自らのアイデアを実践に移すための努力においては、これまでにはなかったような直接的なサイエンス・コミュニケーションが行われる。これも、SNSFの優先事項の一つであるとしている。
Science Boosterチャンネルのイニシエータによると、研究者が同チャンネルに研究アイデアを提出することはすでに可能であるが、チャンネルが始動するのは2017年初頭の予定であるとのこと。
[JSTパリ事務所]