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国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
共同研究センター(JRC)
元記事公開日:
2016/12/01
抄訳記事公開日:
2017/01/17

2016年度EU産業研究開発投資スコアボードを発表

EU companies' R&D investment grows faster than global and US trends

本文:

欧州委員会共同研究センター(JRC)の2016年12月1日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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2016年12月1日に欧州委員会が発表した2016年度EU産業研究開発投資スコアボード(EU Industrial R&D Investment Scoreboard)によると、2015/2016年度、EUの企業は研究開発(R&D)に1,883億ユーロを投資したという。これは前年度比で7.5%の伸びで、EU企業による投資は世界(6.6%)および米国(5.9%)の水準を上回っている。

世界の産業R&D投資は6,960億ユーロに達しており、ソフトウェアやIT、製薬および自動車といった部門がR&Dへの投資および売り上げを後押ししている。ただし総合的な売り上げは、主にローテク部門、特に価格低迷の影響を受けた石油産業および鉱業の業績不振により、世界全体で3.6%減少した。

R&Dへの投資企業で世界の上位100社にはEUの企業が30社ランクインしているが、これらは主に自動車や製薬、バイオテクノロジー、ICT、航空宇宙、防衛などの分野に属している。上位の投資企業は、ドイツ(698億ユーロ)、フランス(285億ユーロ)、英国(282億ユーロ)、オランダ(141億ユーロ)に拠点を置いている。

R&Dへの投資が最も増加したのは、アジアの企業であった。特に中国における伸びが著しいが(24.7%増の498億ユーロ)、同国の売り上げは減少している。世界的に見ると、R&Dへの投資が前年比で最も増加したのはソフトウェア部門で(12.3%)、製薬(9.8%)、ITハードウェア(7.6%)、自動車部門(6.7%)がこれに次いでいる。

EU産業研究開発投資スコアボードでは、EUに拠点を置くR&Dへの投資企業上位1000社を対象とした調査も実施されている。この調査によると、今後自動車およびパーツ部門ではR&Dへの投資は減少するが(-0.8%)、ハイテク部門、特にヘルスケアや製薬、技術ハードウェア部門における投資は7~8%増加するものと予想されている。

[JSTパリ事務所]