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- 国・地域名:
- オランダ
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- オランダ科学研究機構(NWO)
- 元記事公開日:
- 2016/12/12
- 抄訳記事公開日:
- 2017/01/23
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NWO、米国NSFとの間でサイバー・スペースにおけるプライバシー分野で5件のプロジェクトを採択
Five international project proposals on Privacy in a Cyber Environment approved
- 本文:
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オランダ科学研究機構(NWO)の2016年12月12日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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2016年6月24日、オランダ科学研究機構(NWO)物理学部門の理事会は、同社会学部門の理事会とともに、NWOと米国国立科学財団(NSF)がサイバー・スペースにおけるプライバシー研究(Privacy Research in a Cyber Environment:PRICE)に関して実施した共同公募で5件を採択した。この共同公募は、オランダに拠点を置く研究者と米国に拠点を置く研究者の協力関係を強化し、プライバシーおよびインターネット・セキュリティに関する研究の国際的な相乗効果を生み出すことを目的としている。今回採択されたいずれのプロジェクトにも、オランダに拠点を置く研究責任者が含まれており、この責任者が米国側の研究責任者と密に協力して作業を進めていく。NWOは今回のPRICEで、オランダ側の研究者に配布する研究資金として125万ユーロを、またNSFは米国側の研究者に対して125万ドルを充てている。
PRICEの募集は、NWOが関与する3度目の国際研究プログラムである。2012年には米国の国土安全保障省(DHS)との共同公募が実施されており、承認された3件のプロジェクトに対してNWOとDHSが共同で資金供与を行った。また欧州Flag-Eraの募集では、オランダの参加者が関与する4件の研究プロジェクトが資金を獲得している。
今回のPRICEで採択されたプロジェクトは、以下の5件。
- Mapping Privacy and Surveillance Dynamics in Emerging Mobile Ecosystems: Practices and Contexts in the Netherlands and US(新たなモバイル・エコシステムにおけるプライバシーおよびサーベイランスの動態マッピング:オランダおよび北米における慣行とコンテキスト)
- Transparency Bridges: Bridging Transparency Requirements in Smartphone Ecosystems(透明性の調整:スマートフォンのエコシステムにおける透明性要件の調整)
- Bridging the Gap Between Theory and Practice in Data Privacy(データ機密性における理論と実践の間の空隙を埋める)
- Using process tracing to improve household IoT users’ privacy decisions(家庭のIoTユーザーのプライバシー判断を向上させるための過程追跡(process tracing)の利用)
- Faster and Stronger Onion Routing(より迅速かつ強固なオニオン・ルーティング)(FASOR) [JSTパリ事務所]