アイルランド科学財団（SFI）の2016年12月15日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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2016年12月15日、アイルランド科学財団（SFI）は、今年の主な実績に関する報告書と、2017年の計画を発表した。報告書では、SFIは影響力のある優れた科学研究に集中的に投資することで、アイルランド経済に強い影響を与え続けていることが示されている。

2016年のハイライトと実績（抜粋）

– 科学技術分野におけるアイルランドの世界ランキングの順位は着実に上がっており、総合的な科学研究の質という点で10位にランクインしている。
– SFIの研究教授職（Research Professorship）プログラムで6件が採択され、戦略上重要な分野で国際的に有名な研究者がアイルランドの研究機関に移籍した。
– SFIの12か所の研究センターがEUのホライズン2020に関連して得た資金は累計8,500万ユーロを超えた。
– 若手研究者支援補助金（Starting Investigator Research Grant：SIRG）を通じ、1,000万ユーロの投資の一部として新たに開始されたジェンダー・イニシアティブでは、女性の申請者が大幅に増え、全25件のアワードのうちの55%が女性に授与された。
– SFIと中国国家自然科学基金委員会（National Natural Science Foundation of China）の間で新規の国際パートナーシップが結ばれた。2017年には共同研究プロポーザルの募集が行われる予定。

SFIの2017年の計画（抜粋）

– SFIの研究教授職プログラムおよび未来の研究リーダー（Future Research Leaders）プログラムをはじめとするプログラムを通じて世界の有能な人材を誘致・募集することで、研究コミュニティの拡充を図る。
– SFIの研究センター、パートナーシップ・プログラムおよび産業研究奨励（Industrial Fellowship）プログラムを通じて研究界と産業界の交流を促し、イノベーションを推進する。
– 米国、中国、英国および欧州各国の組織とのパートナーシップおよび協力を通じて、引き続き国際的な結びつきの強化・拡大を図る。「ホライズン2020」の主要なアワードを積極的に獲得するよう、アイルランドの研究チームを奨励する。

[JSTパリ事務所]