[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦経済エネルギー省(BMWi)
元記事公開日:
2016/12/14
抄訳記事公開日:
2017/02/01

「エネルギー転換」政策モニタリング・レポート

Gabriel: „Energiewende weiter auf Zielkurs“

本文:

連邦閣議が12月、第5次モニタリング・レポートを承認。連邦経済エネルギー省(BMWi)はこれに関して概略下記のような報道発表を行った。

ガブリエルBMWi大臣が提出した「エネルギー転換」に関する第5モニタリング・レポートを承認した。連邦政府は、2011年から毎年モニタリング・レポートとしてエネルギー転換の進捗状況を報告している。

ガブリエルBMWi大臣談:「ドイツは過去数年においてエネルギー転換に関し多くのことを達成した。10項目のエネルギー・アジェンダによって意欲的なプログラムを設け、ほぼ完全に実行した。再生可能エネルギー法 EEG(2017)と新電力市場法によりエネルギー転換の次のフェーズが始まった。再生可能エネルギーの大幅な拡大のため的確な諸条件を整備し、同時にコストを視野に入れている。しかしながら、同時にエネルギー効率化においてさらなる進歩が必要となる。数多くの新しい助成プログラムによりこれについても正しい道を進んでいる」。

年次モニタリング・レポートはエネルギー転換の重要指数の推移を継続して示している。今年度のレポートの主要な結果は以下の通り:
・再生可能エネルギーはドイツの最重要電力源であり、その割合は31.6%と、電力消費の1/3を占めている。
・ドイツの電力供給は安定的にエネルギー需要を常にカバーしており、供給安定性は高度に保障されている。国際比較においてドイツはコンスタントな、非常に高度のレベルを維持している。
・交通輸送分野における最終エネルギー消費は対2005年比で1.3%増加しており、削減に向けてさらなる努力が必要。目標は2020年までに最終エネルギー消費を対2005年比10%減とすることである。
・輸入による化石一次エネルギー源のエネルギーコストは前年の約770億ユーロ(2014年)から約550億ユーロ(2015年)へと減少。最大の要因は原料のグローバルマーケットにおける大きな価格低下である。

[DW編集局]