[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2016/12/15
抄訳記事公開日:
2017/02/02

型にはまらない職業および専攻の選択

Für eine Berufs- und Studienwahl ohne Klischees

本文:

連邦大臣3名が偏見のない、性別的な型を克服した職業および専攻の選択を呼びかけ、これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

新しいウェブサイトwww.klischee-frei.de が公開された。偏見のない職業および専攻の選択を支援するもので、中心となるのは関心と能力だけとなる。同サイトは総合的な情報を提供し、型にはまらない職業や大学進学指針を打ち出すため、実践的アドバイスを行う。

ヴァンカBMBF大臣談:
教育は機会向上のための道である。役を型にはめることから脱却しなければならない。そのためには、若者たちの関心と能力だけに留意した職業および専攻の選択における支援が必要である。若者たちは自由かつオープンに自分個人の「職業」を決定できる可能性を手にするべきである。

シュヴェーズィッヒ連邦家庭・高齢者・女性・青少年省(BMJV)大臣:
全ての職業はオープンであるべきである。政界、産業界、研究界の幅広い結束により、性別という型が全く何の役にも立たない、新しい方向づけの職業および専攻の選択を確固としたものする。
異なる価値観を伴う男性職業と女性職業の区分けは多様なスキルを伴う現代社会にはもはや適さない。職業および大学での専攻の選択は個人の人生計画であり、若者たちは職業への参加、パートナーシップ、収入、老後の安定性等を考慮しながら、重要な方向づけをしていく。自己決定による方向づけには総合的な職業選択に関する全体像が必要であり、このためのチャンスを全ての若者たちに提供していきたい。

ナーレス連邦労働社会省(BMAS)大臣:
多くの若者たちの頭にはいまだに、社会通念から強く印象づけられた男女それぞれの特有の役割認識のようなものが存在している。特定の職業に男性あるいは女性がつくべきでない、という点でまだ固い考え方が存在している。
このような制約を克服せず根拠を探ろうともしない者は、自分の本当の才能や関心に合わない職業を選ぶ危険がある。型にはめた職業選択は職業の行き詰まりにつながる。産業界だけでなく社会も、若い男女を、その個人的才能および関心を持っているということで必要としているからである。
このポータルサイトは連邦職業教育研究所の下で技術多様性機会均等コンピータンス・センターとの協力の中で開発されたもので、BMJV、BMBF、BMASの3省によるイニシアチブ「男女に公正な職業および大学専攻の選択に関する連邦レベルの協力」のコミュニケーション・プラットフォームである。

[DW編集局]