[本文]

国・地域名:
デンマーク
元記事の言語:
英語
公開機関:
デンマーク高等教育・科学省
元記事公開日:
2017/01/02
抄訳記事公開日:
2017/02/09

高等教育・科学省内の組織変更

New organisation introduced in the Ministry of Higher Education and Science

本文:

デンマーク高等教育・科学省の2017年1月2日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。

2017年1月1日から、高等教育・科学省の組織変更が行われる。その結果、これまでの2機関が廃止され、新たにデンマーク科学高等教育庁(Danish Agency for Science and Higher Education)とデンマーク機関教育助成金庁(Danish Agency for Institutions and Educational Grants)という2つの機関が誕生する。

◆デンマーク機関教育助成金庁
デンマーク機関教育助成金庁は主に、すべての高等教育機関、公共研究基金、GTS(Advanced Technology Group;先端技術グループ)機関など、高等教育・科学省の傘下にある機関について責任を負う。また、各機関への助成金や資金の割当て、および管理を行い、支給の対象や結果、調査、管理などに関する主な窓口となり、各機関とのやり取りも行う。

◆デンマーク科学高等教育庁
デンマーク科学高等教育庁は、すべての機関に関して、研究および教育の分野で特に専門知識が必要な任務のすべてに対して責任を負う。デンマークの質の高い研究・高等教育のさらなる発展の基礎固めをし、研究と教育の両分野で良好な国際関係を推進する。新しい分析にも貢献し、科学・高等教育部門における専門家の育成と対話をフォローする。また、質の高い国内研究インフラを維持するための課題を管理する。さらには、デンマークの宇宙機関としての役割も果たす。このほかに、教育および研究分野におけるEUレベル、国際レベルでの協力や、国際教育プログラム、海外の教育プログラムの評価および認知、認定、宇宙分野なども担当することになる。行政サービスの提供や政策策定においては、高等教育・科学省とともに専門知識を提供する。

組織変更の目的は、教育、研究、イノベーションの連携強化、良質な行政サービスの提供と政策策定、省内の責任の明確化など、高等教育・科学省の任務の管理を強化することである。

[JSTパリ事務所]