[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
大統領府
元記事公開日:
2016/12/19
抄訳記事公開日:
2017/02/13

PCAST、米国の飲料水の安全確保に関する科学技術報告書を公表

PCAST Releases Full Report on S&T to Ensure the Safety of the Nation’s Drinking Water

本文:

2016年12月19日付のホワイトハウスの標記発表では、大統領科学技術諮問会議(PCAST)の報告書で米国の飲料水システムの安全性向上に関する中長期的な改善策が提案されている旨を報じている。概要は以下のとおりである。

米国の飲料水は殆どの場合、大方の場所において、安全かつ高品質であるが、飲料水の品質に関する国民の信頼が最近の一連の危機的状況によって揺らいでいる。このような事象は飲料水を高品質に維持するという国家の長期的課題を浮き彫りにしており、その原因は、とりわけ古くから続いている源水の汚染や、大幅な修理や近代化を必要としている老朽化したインフラにある。

PCASTの大統領に対する報告書の完全版「米国の飲料水の安全確保に関する科学技術報告書」がこのほど公表され、以下のような中長期的な提言がなされている。中期的な提言では、政府が次の領域で実行可能な活動に焦点を当てている。

・乳幼児のように特に脆弱な住民における暴露の監視に重点を置くなど、化学・微生物汚染物質の監視
・データの共有とアクセス性の向上に向けた戦略の展開
・飲料水に関する市民科学プロジェクトの拡大
・水システムに関する人材の育成

また長期的な提言では次の事項を挙げている。

・汚染物質全体の相対的危険度の定量的評価の改善
・革新的な次世代水処理技術の開発・展開
・現実環境における革新的技術の有効性の評価を目的とした米国における実証試験の開始

[DW編集局+JSTワシントン事務所]