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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国科学報
- 元記事公開日:
- 2016/12/31
- 抄訳記事公開日:
- 2017/02/14
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両院院士によって選ばれた2016年中国および世界の10大科学技術進展ニュース、北京で発表
- 本文:
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2016年12月31日付の「中国科学報」ネット版は、「両院院士によって選ばれた2016年中国および世界の10大科学技術進展ニュース、北京で発表」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。
中国科学院、中国工程院が主催し、中国科学院学部工作局、中国工程院弁公庁、中国科学報が共催し、中国科学院と中国工程院院士によって選ばれた2016年中国世界10大科学技術進展ニュースが12月31日に北京で発表された。入選されたニュースはこの一年間の最も重要な科学の発見と技術の進展が含まれる。
この活動は現在まで23回開催され、大衆の国内外の科学技術発展の動向及び科学技術の宣伝普及に積極的な役割を果たしている。
・2016年中国の10大科学技術進展ニュース
1.中国科学院が自主開発した世界初の量子科学実験衛星、打ち上げに成功した。
(参考:http://j.people.com.cn/95952/206655/312972/index.html)
2.中国科学院国家天文台が設計、建設した単口径世界最大の電波望遠鏡(FAST)が貴州で運用を開始した。
(参考:http://j.people.com.cn/n3/2016/0927/c95952-9120311.html)
3.中国運搬ロケット技術研究院が開発した大型ロケット「長征五号」、打ち上げに成功した。
(参考:http://j.people.com.cn/n3/2016/1107/c95952-9138103.html)
4.中国航天科学技術グループ中国空間技術研究院が開発した有人宇宙船「神舟11号」の帰還モジュールが着陸に成功し、宇宙飛行士2人が無事に帰還した。
(参考:http://j.people.com.cn/n3/2016/1021/c95952-9130977.html)
5.中国科学院自動化研究所の研究チームが中心となり、新たな「人類脳地図」を作成した。
6.中国科学院ソフトウェア研究所と北京師範大学等の研究チームが共同で開発したスパコン「神威太湖之光(Sunway Taihu Light)」が、初めて国際スパコン応用の最高賞であるゴードンベル賞を獲得した。
(参考:http://j.people.com.cn/n3/2016/1128/c95952-9147851.html)
7.中国科学院生物物理研究所の研究チームが率先して光合成超分子構造の謎を解明した。
(参考:http://j.people.com.cn/n3/2016/0523/c95952-9061854.html)
8.中国科学院が開発した無人潜水艇「海斗号」は最大潜水・作業水深記録を作り上げた。
(参考:http://j.people.com.cn/n3/2016/0824/c95952-9104826.html)
9.中国科学院上海光学精密機械研究所、超強超短レーザーによって反物質の正電子の獲得に成功した。
10.北京大学の課題チーム、国際的に初めて水の核量子効果を解明した。・2016年世界の10大科学技術進展ニュース
1.米国カリフォルニア工科大学、マサチューセッツ工科大学、レーザー干渉重力波天文台(LIGO)の研究チームは重力波を発見し、アインシュタインの重力理論(一般相対性理論)の正しさを実証した。
2.欧州宇宙機関(ESA)は今まで最も精確な銀河系の三次元地図を完成し、銀河系は予想より大きいことが発見された。
3.英国サウサンプトン大学の科学者が、ほぼ永久にデータが保存可能な「5次元データーストレージテクノロジー」を開発した。
4.米国ウィスコンシン大学の研究者が、シリコントランジスタより高性能のカーボンナノトランジスタを開発した。
5.米国ウェイク・フォレスト大学(Wake Forest University)再生医学学院の研究チームは3D生物プリント技術を改善し、人工臓器移植に大きな一歩を踏み出した。
6. カリフォルニア大学サンフランシスコ校の科学者が、初めて化合物により皮膚細胞を心筋細胞と脳細胞に転換した。
7.米国イェール大学の物理学者は、シュレーディンガーの猫(Schrodinger’s Cat)が同時に2カ所で二つの状態でいられることを示した。
8.米国ハーバード医学院の研究チームは、細菌ゲノムを変化させ、大腸菌遺伝子コドンを減少させることに成功した。
9.世界の科学者から構成される研究チームが、太陽系外で地球に似た「居住可能」の惑星を発見した。
10.米宇宙開発企業が開発したロケットが、初めて海の船上着陸に成功し、膨張式モジュールを宇宙ステーションへ打ち上げた。・2016年候補の中国科学技術進展ニュース
1.遼寧通用航空協同イノベーションセンターが開発した中国初の新エネルギー飛行機「鋭翔RXIE」が誕生。
2.中国科学院が開発した初の暗黒物質粒子探査衛星「悟空」、軌道上で使用機関に引き渡した。
3.世界初の第4世代原子力発電所の原子炉用圧力容器、取り付けに成功した。
4.中国科学院瀋陽自動化研究所が開発した水中ロボット「潜竜二号」、「海底黒い煙突」への探査でブレークスルーを果たした。
5.中国科学院と中国航天科学技術グループが開発し、初の微重力科学実験衛星「実践十号」を打ち上げに成功した。
6. 武漢光電国家実験室、華中科学技術大学の研究チームにより、「臨床全数字PET(陽電子放射断層撮影)」の開発が、武漢光電国家実験室で成功した。
7.中車株洲電力機車有限公司、国防科学技術大学、同済大学、西南交通大学等の研究機構が開発した初の低中速磁気浮上式鉄道、試験運用を開始した。
8.中国科学院遺伝発育生物学研究所と軍事医学科学院微生物流行病研究所の研究チーム、ジカウイルスの感染により、直接的に小頭症をもたらすことが世界で初めて証明した。
9.中国船舶重工グループが建設した世界最大の船舶昇降機である三峡船舶昇降機、テスト通航の検収を行った。
10.中国科学院合肥物質科学研究院強磁場科学センターが自主開発した定常状態の磁場体装置、開発に成功し、世界一流のレベルに達した。・2016年候補の世界科学技術進展ニュース(発表時系列順)
1.米国の国際科学研究チーム、ティラノサウルス進化の鍵を握る新種の化石を発見した。
2.米国の国立衛生研究所の研究チームが開発したデング熱ワクチンが、初期臨床試験で100%の有効性を示し、ワクチン開発に大きな一歩を踏み出した。
3.米国のクレイグ・ベンター研究所(J. Craig Venter Institute)、最小限の遺伝子の人工的な細菌作製に成功した。
4.発育生物学者、実験室で受精後の人胚胎成長時間の新記録を樹立した。
5.米国カリフォルニア工科大学と米国国立電波天文台の研究者、太陽系外の星間空間で初めてキラル有機分子(chiral molecules)を発見した。
6.米国とブラジルの研究者、二つのジカウイルスワクチンは動物実験で有効であることが証明された。
7.米航空宇宙局(NASA)の木星探査機「ジュノー」、木星周和軌道投入に成功した。
8.米アリゾナ大学等の天文学者は3つの「太陽」を持つ惑星を太陽系外に発見した。
9.米ハーバード大学の研究チームは3Dプリント技術により、本物のタコのように自ら動くタコ型ロボットを開発した。
10. 米航空宇宙局(NASA)は、小惑星「ベンヌ」に向けて米初の小惑星探査機を打ち上げた。 [JST北京事務所]