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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 大統領府
- 元記事公開日:
- 2016/12/23
- 抄訳記事公開日:
- 2017/02/20
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計算モデルを用いた感染症の流行予測
- 本文:
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2016年12月23日付のホワイトハウス(オバマ前政権)の標記発表の概要は以下のとおりである。
感染症は公衆衛生、国家安全保障、経済的繁栄にとって脅威である。世界はますます相互に繋がっているので、いったん発生すると以前より速い速度で拡散する。
世界的な医療安全保障に対する政府の取り組みに基づき、ホワイトハウスはこのほど新たに発生する感染症に対して事前対策としてのデータ駆動型予測手法の基盤となる報告書を発表した。国家科学技術会議(NSTC)による「感染症の流行予測に向けて:急激な発生のモデル化における連邦政府の取り組みと機会」では、発生の予測に関する新たな学際的研究における連邦政府全体の経験について記述している。
ゲノム技術、病原体の生物学、バイオインフォマティクス、生態学、機械学習における最近の進歩により、先端科学は十分に成熟しつつある。科学者らは知識基盤を拡大させるとともに、感染症の急激な発生の予測に必要な計算ツールを開発している。公衆衛生の担当者は急激な発生を抑え込むのに最も適切な阻止方法を判断するにあたって、このようなツールを利用する機会が増えるであろう。将来は病気の発生や感染を引き起こすプロセスを把握することで、大規模発生を予測し、その予防に役立てることが可能になると思われる。
上記報告書は、ヒト、動物、植物の病気の大発生の予測モデルの作成に連邦政府が投資することを特に重視している。報告書では今後の取り組みが必要とされる3つの主要領域でそれぞれの提言をしている。
・(感染症)感染発生の計算モデルの開発、検証、応用を加速するためのデータおよび情報の共有の改善
・公衆衛生プログラムへの(感染症)発生予測の取り込み
・感染症発生に寄与する要因の把握 [DW編集局+JSTワシントン事務所]