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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 欧州研究会議(ERC)
- 元記事公開日:
- 2017/01/17
- 抄訳記事公開日:
- 2017/02/21
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ERC、ダボスでフロンティア研究の重要性を提唱
- 本文:
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欧州研究会議(ERC)の2017年1月17日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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欧州研究会議(ERC)は、2017年1月17日から20日にかけてスイスのダボスで開かれる世界経済フォーラムの年次総会に参加し、政界、実業界、民間から集まる多様な参加者との話し合いの席で、科学が果たす役割について説明する。創立10周年を迎えるERCが世界経済フォーラムに参加するのはこれが5回目で、今回はERC議長のジャン-ピエール・ブルギニョン(Jean-Pierre Bourguignon)教授が率いる代表団とERCから資金提供を受けた9人の研究者が出席し、16を超えるセッションに参加する。彼らは、イノベーションと成長、競争力のために、欧州でもトップレベルの研究者やフロンティア研究に投資することの重要性を強調する。欧州委員会のカルロス・モエダス研究・科学・イノベーション担当欧州委員は、ERCも関与しているホライズン2020プログラムの責任者であり、ダボスで数々のセッションに参加する。
ERCの資金受給者は、各自の研究内容や最新の研究結果を紹介する。この中には卓越した経済学者として、ノーベル賞受賞者のクリストファー・ピサリデス教授と、『Economist』誌の「2016年注目の経済学者」に選ばれたエレーヌ・レイ教授の2名も加わっている。
ERCは今年のダボスのテーマに従い、「欧州研究会議による社会的一体性の科学」というIdeasLabセッションも開催する。ここでは、人々が影響され、決定を下す過程や、デジタル社会の中でどうガバナンスを確立し、儀礼とアイデンティティに対する新たな理解を通じて急速な進化をいかに抑制するかというトピックについて3名のERC資金受給者が議論する。
ERCは、現代社会の知識の最先端において科学が果たす中心的な役割を推進するため、世界経済フォーラムのイベント(ダボスの総会と中国で行われる「サマー・ダボス」)に参加する。
[JSTパリ事務所]