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- 国・地域名:
- ノルウェー
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- ノルウェー研究会議
- 元記事公開日:
- 2017/01/20
- 抄訳記事公開日:
- 2017/02/27
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ホライズン2020をさらに改善するための方法を提案
Research Council suggests ways to make Horizon 2020 even better
- 本文:
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ノルウェー研究会議の2017年1月20日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
ノルウェー研究会議は、中盤に差し掛かったEUのホライズン2020について、大半の計画が順調に進行しているとした上で、この世界最大規模の研究イノベーションプログラムをさらに改善するための提案を行った。
研究会議が改善を提案した分野は次のとおりである。
- 申請数に対して、資金を獲得できるプロポーザルの数が少なすぎる。これは、将来的に優れた申請者数の減少につながる可能性がある。
- ホライズン2020は、プロジェクトの一般管理費を十分にカバーできていない。このことが、産業界や研究・技術機関がコーディネーターの役割を担うのを困難にしている。
- 卓越性は、今後も資金割当てを決定する際の主要原則とすべきである。影響力も引き続き重視すべき。ただし同時に、短期的に社会的な成果は得られなくても長期的に影響力を持つようなプロジェクトに対してももっと資金を提供するべきである。
- ホライズン2020は、申請手続きや定期報告の簡素化で大きな成果を上げているが、さらなる簡素化の余地がある。
- 欧州委員会の管理手順と監査手順を、もっと予測しやすくすべきである。
- 研究とイノベーションの間のバランスをさらに改善する必要がある。バリューチェーンの他のセグメントの当事者と協力し、長期的に基礎研究を行うような研究グループが必要。応用研究や応用技術の開発を取り入れたプロジェクトへの資金提供を強化すべきである。
- 基本的に研究に資金提供する場合、ローンやリスクファイナンスなどのような金融商品は用いるべきではない。
- プロジェクトに参加するEU以外の国を増やし、質を高めるべきである。前のフレームワーク・プログラム(FP7)のレベルを実現するには、ホライズン2020への第三国の参加を推進しなければならない。 [JSTパリ事務所]