[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
大統領府
元記事公開日:
2017/01/09
抄訳記事公開日:
2017/02/27

大統領科学技術諮問会議(PCAST)の科学技術への貢献

Celebrating the Contributions of the President’s Council of Advisors on Science and Technology

本文:

2017年1月9日付のホワイトハウスの標記発表の概要は以下のとおりである。

オバマ政権下の大統領科学技術諮問会議(PCAST)は、おそらく史上最も優れた多様な分野にわたる大統領科学技術諮問機関である。学術界、産業界、ベンチャー・キャピタル、非営利団体の出身者からなるPCASTのメンバーは、全体として、殆ど全ての科学技術分野を網羅する専門家集団である。この集団が問題の調査、新たなアイデアの発掘、研究成果の抽出、大統領に対する提言の作成に比類なき能力を発揮した。

PCASTは、8年間で25名のメンバーで構成され、大統領に対して39件の報告を行い、ワシントンで45回の直接会合を持ち、400名以上の作業グループ・メンバーおよび派遣専門家を擁した。

報告書では、エネルギー・イノベーションから犯罪科学、医療、先進製造技術に至るまで広範囲の主題に関して大統領に対する提言を行い、それらの提言の多くは大統領のイニシアティブにより具体化されてきた。その業務の範囲は、トップダウン分析や戦略策定から米国人の日常生活に影響を及ぼす問題の実際的な解決策にまで及ぶものであった。PCASTの報告が政策に直接影響を及ぼした例として次のものがある。
・連邦政府エネルギー政策の一体化によるエネルギー技術変革の促進策(2010年)
・米国の将来に向けたK-12(幼稚園から高校3年生まで)のための科学・技術・工学・数学(STEM)教育の準備・刺激策(2010年)
人材育成の取り組み:STEM学位を取得する大学卒業生100万人の追加育成(2012年)
・政府が保有する経済成長促進のための潜在能力の全面的実現策(2012年)
・抗生物質耐性菌対策(2014年)
・高齢化する米国社会と聴力低下:補聴技術向上の必要性(2015年)

[DW編集局+JSTワシントン事務所]