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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 共同研究センター(JRC)
- 元記事公開日:
- 2017/01/25
- 抄訳記事公開日:
- 2017/03/01
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JRCが2017年人材競争力に関する国際調査に参加
- 本文:
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共同研究センター (JRC)の2017年1月25日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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2017年1月16日にダボスで開かれた世界経済フォーラム年次総会で、人材競争力に関する国際調査(Global Talent Competitiveness Index:GTCI)が発表された。インシアード(INSEAD)が考案した人材誘因力の世界的なベンチマークであるGTCIに対して、統計に関する専門知識を提供するよう共同研究センター(JRC)は4度目の要請を受けた。JRCは、コンポジットインデックスに関して長期にわたって蓄積してきた専門知識をもとに、GTCI 2017で厳密な統計分析を実施した。こうした分析は、GTCIのさらなる改善や、コンポジットインデックス法の中でも最も厳格な基準に従った指数の作成に用いられている。
GTCIでは、各国がどう成長し、人材を引きつけ、保持しているかが評価されており、政策決定者が人材競争力を強化するための戦略を策定する際の判断材料となっている。第4版GTCIのテーマは、「人材とテクノロジー:仕事の未来を形作る(Talent and Technology : Shaping the Future of Work)」である。
2017年の報告書は、技術的変化が人材競争力に及ぼす影響について触れており、様々な仕事が機械に取って代わられている中、テクノロジーによって新たな機会も生まれている、としている。しかしながら、個人も組織も、技術的ノウハウや人々の技能、柔軟性、協力が成功のカギとなり、リーダーシップの新たな基準として水平的なネットワークがヒエラルキーに取って代わるような労働環境に適合していく必要がある、としている。これには、政府および企業が協力し、目的に合うような教育システムを構築して、労働市場政策を策定しなければならない、と述べている。
GTCI 2017では、スイスとシンガポールが上位を占め、北欧4か国(スウェーデン、デンマーク、フィンランド、ノルウェー)もトップ10にランクされた。英国および米国は、それぞれ3位、4位であった。
[JSTパリ事務所]