[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2017/01/24
抄訳記事公開日:
2017/03/03

欧州教育資金助成プログラムErasmus+ 30周年記念式典

Erasmus+ feiert!

本文:

EU最大の教育・交換プログラムであるErasmusプログラムの30周年記念式典が行われ、これに関して連邦教育研究省(BMBF)が概略下記のような報道発表を行った。

同プログラムは1987年に欧州の学生の交流を進めるために設けられた。当時657人のドイツ人学生が外国に一時滞在した。その後Erasmusを通じて欧州各国へ留学した学生の数はほぼ130万人に及んでいる。その後対象は職業訓練生、高校生から職業の再教育、学校外青少年活動までと徐々に広がった。2014年からはErasumus+と改称し、教育、青少年、スポーツのためのEU共同プログラムとなっている。2020年までに全分野で400万人あまりが外国経験を有することになる。

これによって欧州の教育プログラムは30年来欧州における教育および学習、異文化間の邂逅および協力を進めてきた。ヴァンカ大臣(BMBF)、シュヴェーズイヒ連邦大臣(連邦家庭老人婦人青少年省BMFSFJ)、アイゼンマン文部大臣会議議長、およびナブラチチ欧州教育担当委員はベルリンでの記念式典でこれを称えた。

ヴァンカ大臣談:「一世代全体の欧州人を特徴づけるものとして、これほどのイニシアチブは他にない。異文化を知ることがいかに豊かなものかを自ら経験した人間以上に、欧州共同体について熱烈に代弁できる者は存在しない。欧州を真剣に受け止め、理解と知識によって欧州を形成していく世界に開かれた市民を我々は必要としている」。

シュヴェーズイヒ大臣談:「多様な価値観、寛容性、異文化を有する他の人々との対応への敬意はは何もしなくとも存在するというものではない。Erasumusは1987年に欧州各国の国境を開いたが、それはまだ鉄のカーテンの崩壊以前であった。今日Erasumsu+によって学生のみならず、あらゆる学年、年齢層の人間が、青少年交流、ボランティア活動や職業訓練生として交換プログラムに参加できる。将来は恵まれない若者たち、教育をあまり受けられない若年層をもっと多く取り込んでいきたい。邂逅と交流は偏見と反欧州的なスローガンに対抗する最高の手段だからである」。

Erasmus+は2014年から2020年まで約148億ユーロの予算を擁し、その目標とするところは職業スキルと能力を向上させ、一般教育、職業教育および若者を支援するシステムを適正かつ国際的に推進することにある。

[DW編集局]