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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国科学報
- 元記事公開日:
- 2017/02/03
- 抄訳記事公開日:
- 2017/03/21
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中国、国家重大科学技術基礎施設『十三五』規画を配布
- 本文:
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2017年2月3日付の「中国科学報」ネット版は、「中国、国家重大科学技術基礎施設『十三五』規画」を配布と報じた。本記事ではその概要をまとめる。
国家発展改革委員会、科学技術部、財政部等の部委はこのほど、共同で「国家重大科学技術基礎施設『十三五』(第13次五カ年計画)規画」を配布、2020年までに重大科学技術施設の投入・運営と建設中の施設総量を約55件とし、基本的に国家重点学科領域と長期科学技術発展の核心的領域をカバーすることを提出した。「成熟プロジェクト1件、始動プロジェクト1件」の原則に基づき、優先的に空間環境地盤総合観測ネットワーク(子午プロジェクトII期)、大型光学赤外線望遠鏡、大型地震プロジェクトのシミュレーション研究施設等の10大プロジェクトを配置する。
同規画によると、2020年までに重大科学技術基礎施設建設と運営の総体的な技術レベルが世界で先進的な位置に入り、運営と使用効率が国際的にも先進的レベルに達し、複数施設の技術指標が世界の先頭に立つことを目指す。また、弱い分野での施設建設を顕著に強化させ、先端科学技術領域における独創性の高い研究の展開を支援する能力を顕著に増加させ、重大科学技術施設の投入・運営と建設中の施設総量が約55件に達し、基本的に国家重点学科領域と長期科学技術発展の核心的な領域をカバーする。
国家重大科学技術基礎施設『十三五』規画は各方面の要素を総合的に考慮し、各方面の意見を踏まえて「十三五」(第13次五カ年計画)期間の優先する10件の建設プロジェクトを確定した。具体的には、空間環境地盤総合観測ネットワーク(子午プロジェクトII期)、大型光学赤外線望遠鏡、極深地下極低バックグラウンド放射線物理実験施設、大型地震プロジェクトのシミュレーション研究施設、核融合炉主エンジンキー・システム総合研究施設、高エネルギー同歩輻射光源、硬X線自由電子レーザー装置、多モードのマルチスケール・バイオ医学・イメージング施設、超重力遠心分離シミュレーションと実験装置、高精度地盤リアルタイムシステムが含まれる。
国家重大科学技術基礎施設は未知の世界の探求、自然法則の発見、技術変革の実現に研究手段を提供する大型かつ複雑な科学研究システムとして、最先端の科学によるブレークスル―を目指し、経済社会発展と国家安全等の重大科学技術問題を解決する物質技術基礎として、中国の独創性や固有性を有するイノベーション能力の増強や世界科学技術強国の建設に重要な意義を持っている。
[JST北京事務所]