[本文]

国・地域名:
フィンランド
元記事の言語:
英語
公開機関:
フィンランド雇用経済省
元記事公開日:
2017/02/13
抄訳記事公開日:
2017/03/23

SMEバロメーターを発表

Minister Lintilä: Faith in the future improved rapidly in SMEs

本文:

フィンランド雇用経済省の2017年2月13日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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2017年2月13日、フィンランド企業連盟、フィンランド輸出信用会社(Finnvera)、雇用経済省が、「中小企業(SME)バロメーター:春版」(the spring SME barometer)の結果を公表した。リンティラ経済相は、「SMEの見通しは急速に改善してきている。わが国の経済が成長軌道に移行しつつあるという見解を裏付けるものとなっている。」と述べた。

さらに、「現在、全SMEの40%超、成長志向が強いSMEの88%が来年の経済見通しが改善すると期待している。1年前は73%であった。経済状況の改善は雇用機会にも反映されており、成長志向の企業の3分の2が増員を考えている。建設業界と知識集約型サービス業界で期待が最も高い。あらゆる指標からみて、成長志向の企業は他のSMEよりも国際的であり、全SMEの中で輸出に携わっている企業は12%であったのに対し、成長志向の企業におけるその割合は約3分の1であった。また、成長志向の企業60%が来年、国際化への投資増を計画している。」とリンティラ経済相は続けた。

全SMEの26%、成長志向が強い企業の54%が来年中に外部からの資金調達を試みることを表明している。「私たちはさまざまな方策を講じて資金調達へのアクセス改善に努めているが、成長志向が強い企業は依然として、事業の発展のために資金調達が大きな障害になっていると考えている。状況をさらに改善すべく努めているところである。」とリンティラ経済相は述べた。

SMEバロメーターは、中小企業の1年後の見通しを示すものとして年2回公表されている。中小企業4,800社から得た回答が基になっており、成長志向の強い企業の見通しが分析の焦点となっている。

[JSTパリ事務所]