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- 国・地域名:
- アイルランド
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- アイルランド科学財団(SFI)
- 元記事公開日:
- 2017/02/14
- 抄訳記事公開日:
- 2017/03/28
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研究機器・設備に4,740万ユーロを投資すると発表
- 本文:
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アイルランド科学財団(SFI)の2017年2月14日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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2017年2月14日、メアリー・ミッチェル・オコナー雇用・企業・イノベーション担当大臣とジョン・ハリガン訓練・技能・イノベーション担当大臣は、アイルランド科学財団(SFI)を通じて、研究インフラ・設備のプロジェクト36件に対し新たに4,740万ユーロの投資を行うことを発表した。SFI研究インフラ・プログラム(Research Infrastructure Programme)は、質が高く影響力があり、革新的な研究に対して、必要な機器および設備を提供している。プログラムの支援を受けることで、アイルランドの研究者がホライズン2020の募集をはじめとする海外の資金供与プログラムへの更なる申請に役立っており、また、高等教育機関がオークションやベンダーとの交渉などバリュー・フォー・マネー・インセンティブを通じて小規模なインフラを購入することも可能にしている。
支援対象となるプロジェクト例は、次の通り。
国家レベルの高性能コンピュータ設備:
生命科学、バイオインフォマティクス、物質科学、情報通信技術(ICT)やエンジニアリングにおける、アイルランドの研究活動のデータ集約的コンピューティング能力および貯蔵能力を大幅に増強する(ICHEC-NUIG)。付加製造インフラ:
エネルギー・ハーベスティング(環境発電)、強力な薬剤送達システムおよび食糧安全保障に備えたスマート・パッケージなどの分野で利用可能な、次世代の小型感覚技術・診断技術の迅速なプロトタイプ作成および開発を促す(WIT)。ドローンおよび軽飛行機用のイメージング・センサー装置:
天然資源や輸送サービス、エネルギーサービス、通信サービスをより適切に管理し、長期的な気候変動の影響をモニターするための意思決定支援サービスの開発を可能にする(メイヌース大学)。前臨床設備:
心疾患、筋骨格系疾患、眼疾患および神経系疾患の治療を目的とした先進の医療製品および次世代の医療機器の安全性および効果を評価する(TCD)。研究インフラ・プログラムでは協力関係を重要視しており、こうした協力関係を通じて、関連の研究グループとともに40を超える企業が、提供されたインフラを利用することになっている。
[JSTパリ事務所]