[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
米国科学振興協会(AAAS)
元記事公開日:
2017/02/14
抄訳記事公開日:
2017/03/29

質の高い科学出版へのアクセス拡大を図る米国科学振興協会の取り組み

AAAS Alliance to Expand Access to High-Quality Scientific Publishing

本文:

2017年2月14日付の米国科学振興協会(AAAS)の標記発表の概要は以下のとおりである。

AAASとビル&メリンダ・ゲイツ財団は科学コミュニケーションとオープンアクセス出版の発展を期して提携することにした。この提携関係ではまた、ゲイツ財団が資金支援をして”Science”シリーズの雑誌で発表される研究に対するオープンアクセスを確保する。

この提携の結果としてAAASは、ゲイツ財団が資金支援する発表者がクリエイティブ・コモンズ帰属ライセンス(CC BY)の下で自らの研究をScience、Science Translational Medicine、Science Signaling、Science Advances、Science Immunology、Science Robotics誌上で発表することを許可する。つまり、2017年1月1日以降AAASの雑誌のいずれかに投稿された財団支援の発表者による記事の最終版はすべて、読み取り、ダウンロード、再利用が即刻可能になる。

本協力関係はAAASとゲイツ財団にとって、科学研究へのアクセス拡大と科学協力・科学コミュニケーションの発展を期す契機となる機会を提供するものである。両機関はウェビナー(オンラインセミナー)の開催、若手研究者や女性の参画の推進、発展途上国の研究者へ手を差し伸べるなど今後の活動の可能性について協議をしている。今回の提携協定は2017年向けのものであるが、更新のオプションについては2017年後半に審議される。今回の提携関係の結果に関する報告の公開は2018年に行われる。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]