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- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)
- 元記事公開日:
- 2017/01/25
- 抄訳記事公開日:
- 2017/03/30
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エネルギーの低コスト化とクリーンな成長を牽引するイノベーション
Innovation to drive affordable energy and clean growth under Industrial Strategy
- 本文:
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ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)の2017年1月25日付標記発表の概要は以下のとおりである。
産業戦略グリーン・ペーパーでは、事業エネルギー・コストを最小化し、英国企業の競争力を支援する(同時にコスト効果を最大化する方法で気候変動目標を追求する)政府の取組に重点を置いている。政府の主なビジョンは次のとおり。
・研究・イノベーションにより、新たな製品・サービスや炭素の影響度の小さい事業遂行のより効果的な方法がもたらされる。
・英国のどの場所でもすべてのエンジンの点火が可能なように、21世紀に適合するエネルギー・インフラを提供する。
・イノベーションへの投資は、世界トップクラスのアイデアの実用化を支え、低炭素成長策展開の最先端に英国企業を位置づける。ニック・ハード(Nick Hurd)気候変動・産業担当大臣はこのほど、一連のエネルギー・イノベーション・プロジェクトに対するファンディングを発表した。この2,800万ポンドのファンディング策では、低炭素、低コストの未来の構築に向けた政府の取組を実証するため、スマートシステム、産業エネルギー削減、洋上風力発電への投資が行われる。これは2021年時点で年間最大4億ポンドというエネルギー・イノベーション支援倍増の政府施策の一環を成す。この資金支援は、科学・研究において英国を引き続き世界のリーダーたらしめるという政府の構想に基づくものである。
上記新規投資の下で、最大900万ポンドが蓄電、蓄熱、Power-to-Gas(余剰電力を水素ガスに変換)等のエネルギー貯蔵コストを削減するコンペティションに支出され、最大60万ポンドが必要な時に使用可能な大規模ベースのエネルギー蓄積を可能にするプロジェクトに向けたフィージビリティ・スタディ(FS)に充てられる。
また最大760万ポンドが、官・民の両セクターのピーク時エネルギー使用削減を可能にする先進的なエネルギー需要サイド対応技術を推進するために支出される。
産業界のエネルギー・コスト削減に向けて、政府は「産業エネルギー効率化促進」コンペティションに約900万ポンドを投資する。同コンペティションは英国産業のエネルギー効率向上のための新たな方式の発掘に資するものであり、低炭素未来に向けて産業界特有の選択肢の開発を支援するものである。
[DW編集局]