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- 国・地域名:
- ロシア
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- ロシア連邦政府
- 元記事公開日:
- 2016/12/22
- 抄訳記事公開日:
- 2017/03/30
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2035年までのロシアのエネルギー戦略
- 本文:
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ロシア連邦政府の2016年12月22日付標記発表では、ロシアの今後20年間のエネルギー戦略を審議する会議におけるメドヴェージェフ(Dmitry Medvedev)首相の冒頭演説を伝えている。演説の概要は以下のとおり。
ロシアが抱えている深刻な問題の一つは、ロシアのエネルギー・セクターが外国の技術や装置に依存している点でる。ここ数年の間、政府は様々な決定を行ってきたが、依然としてこの依存性は多くの領域で深刻なレベルにある。この状況を変えねばならない。価格と品質の点で競争力のある装置やサービスを製造できるようロシアのメーカーを支援する必要がある。その際、税制や助成制度を利用して、エネルギー企業が主としてロシア製の製品やサービスを使用するよう奨励措置をとる必要がある。
燃料・エネルギー企業における年間投資総額は3.5兆ルーブルと見られているが、当然のことながらこの投資を国の経済発展に資するよう活用したいと考えている。
政府はまた、ロシアにおいて最先端の装置や技術の製造が地域に根付くことを支援する。本エネルギー戦略が実施されれば、輸入代替によって、燃料・エネルギー企業の調達に占める輸入品の割合が20年後には10~15%を超えないようになることを期待するところである。
今日のエネルギー・セクターは驚くべき技術の進歩を伴うハイテク産業である。エネルギーの生産・輸送方法の革新のみならず、再生可能エネルギー源、分散型発電、スマート・グリッドを基盤とするいわゆる新エネルギー技術の出現がある。
ロシアにおいてGDPに占めるエネルギー集約度は、先進国や多くの経済発展途上国に比べて数倍高い。エネルギー省によれば、現在のエネルギー消費量の約3分の1にあたるエネルギーを節減できる可能性がある。本エネルギー戦略において、エネルギー効率向上に向けた体系的な措置が検討されるはずである。
[DW編集局]