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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国立科学財団(NSF)
- 元記事公開日:
- 2017/02/09
- 抄訳記事公開日:
- 2017/04/12
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生物学と臨床医学分野におけるポスドク比率の減少
- 本文:
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2017年2月9日付の国立科学財団(NSF)の標記発表の記事は、生物科学と臨床医学におけるポスドクの数の減少に伴う全体構成の変化を説明するものであった。その概要は以下のとおりである。
米国の学術機関における科学、工学、健康(SEH)分野のポスドクの総数は、2015年には約64,000人となっている。ポスドクの大部分はまだ生物科学と臨床医学分野に属するものであったが、この2つの分野のポスドクの比率は過去の5年間で減少している。 2010年から2015年にかけて、生物科学のポスドク比率は34.2%から30.2%に低下し、臨床医学は26.0%から24.8%に低下した。
2015年の科学・工学分野(S&E)の大学院生の総数は618,008名に達し、2014年から2.7%増加した。この成長の大部分は、一時ビザで入国した大学院生が10年連続で増加したことに起因している。米国市民と永住者のうち、ヒスパニック系またはラテン系のS&E大学院生は、2014年から2015年にかけて7.6%と最も大きく増加した。
その他、同記事では、分野ごとのポスドクの推移、SEHにおける学術スタッフではない(nonfaculty)研究者の推移、科学・工学分野の大学院生の推移、といった統計情報を提供している。
これらの知見は、国立科学財団(NSF)内の国立科学技術統計センター(NCSES)科学と国立衛生研究所(NIH)が共同で出資をした、「2015年度 S&Eにおける大学院生およびポスドクの調査(GSS)」によるものである。
なお、GSSは1966年に開始され、SEH分野において競争的資金を用いた修士・博士課程を提供する米国のすべての学術機関を対象とした調査である。2015年の調査では、711の対象機関に属する15,202の組織単位(学部、プログラム、附属研究センター、および医療施設)のデータが集められた。組織単位の回答率は99.5%であった。
[DW編集局+JSTワシントン事務所]