[本文]

国・地域名:
オランダ
元記事の言語:
英語
公開機関:
オランダ科学研究機構(NWO)
元記事公開日:
2017/02/28
抄訳記事公開日:
2017/04/14

事前告知-NWO、電波天文学で中国と協力

Pre- announcement - Cooperation with China on Radio Astronomy

本文:

オランダ科学研究機構(NWO)の2017年2月28日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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中国科学院(CAS)とオランダ科学研究機構(NWO)は、オランダと中国の研究グループによる相互的な研究協力に資金供与の機会を提供することになった。CASおよびNWOが、毎年共同研究の公募を行う。2017年3月には電波天文学の分野で募集を開始する予定。

電波天文学は現在、科学的にも技術的にも非常に興味深い段階にある。非常に大規模な次世代型大型望遠鏡「スクエア・キロメートル・アレイ(SKA)」の開発は現在進行中だが、オランダのLOFAR のように、SKAの先駆けとなったモデルはすでに稼働しており、広い範囲にわたって優れた科学的成果をもたらしている。また中国の月探査機「嫦娥4号」に搭載されるオランダ-中国低周波エクスプローラー(NCLE)のように、月の裏側や月の周囲には超低周波用無線アンテナが送り出されている。これは、電波天文学および電波天文学の実現技術において中国-オランダ間で研究プロジェクトを実施する良い機会となっている。

オランダと中国両国において、電波天文学の研究の歴史は長く、科学的な交流を通じて協力してきた伝統がある。NWOとCASによる今回の共同プログラムは、電波天文学および電波天文学の実現技術における共同研究プロジェクトに資金提供することで、中国とオランダの研究者間における協力関係を育み、さらなる関係の強化を図ることがねらい。

[JSTパリ事務所]